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内村航平、「個人総合のキング」から「鉄棒のキング」へ! H難度ピタリで全日本5度目V「さらに高みを」

2020年12月13日 20時53分

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男子決勝で鉄棒の演技を終え、ガッツポーズする内村航平

男子決勝で鉄棒の演技を終え、ガッツポーズする内村航平

 体操の個人総合と種目別の日本一を決める全日本選手権最終日が13日、群馬県の高崎アリーナで男子決勝が行われ、種目別の鉄棒で内村航平(31)=リンガーハット=が15・700点で、3年ぶり5度目の優勝を決めた。
 「個人総合のキング」から「鉄棒のキング」へ。内村がその第一歩を踏み出した。スペシャリストとして臨んだ初めての全日本選手権。予選に続き決勝でも、H難度の大技「ブレトシュナイダー」(コバチ2回ひねり)に成功した。予選で一歩動いた着地もピタリと決めると、大きなガッツポーズを何度もつくり、観客に向かって拍手をあおるようなポーズも見せた。
 五輪王者らしい貫禄のパフォーマンス。日本協会関係者が「(新しい採点基準では)世界最高ではないか」と舌を巻いた予選での15・533をさらに上回る、15・700点をたたき出した。演技の出来栄えを示すEスコアも、鉄棒では驚異といえる9・100点。「鉄棒に絞って3戦目。ようやく1種目だけの鉄棒に合わせる能力が高まってきて、目標だった自分の演技をやっと出すことができた」と、満足そうに振り返った。
 百戦錬磨のベテランにとって、予選と決勝のある試合は2年前の世界選手権以来だった。「最後の着地は、元気がなくて止まった感じ。かなり疲労したし、31歳の体にはちょっとしんどい経験だった」と、苦笑いを浮かべた。
 現在の演技構成にある4つの離れ技は、どれをとってもキレと美しさがある。加えて、軽快さのある演技は誰もまねができない。とはいえ、東京五輪の代表切符獲得まで、ハードルはいくつもある。「まだスタートラインに立っていない。まだここからで、気を引き締めていく気持ちで、さらに高みを目指して頑張りたい」。内村は完勝劇の余韻に浸る間もなく、先を見据えた。

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