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同組の小学生を泣かせた…かつてのガキ大将が18歳でプロテスト合格 両親の離婚、改名、通信制高校選択「頑張って母を喜ばせたい」

2020年12月9日 12時22分

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18歳でPGAのプロテストに合格した金子駆大=福岡・玄海GCで

18歳でPGAのプロテストに合格した金子駆大=福岡・玄海GCで

◇ルネサンス豊田高3年・ゴルフ金子駆大
 11月に福岡・玄海GCで行われた日本プロゴルフ協会(PGA)認定のプロテストに、通信制のルネサンス豊田高3年の金子駆大(こうた、18)が合格した。小学6年で中部アマチュア選手権に出場するなど、東海地方ではゴルフ少年として知られた存在だ。
「少しは成長したかなと思います」。かつてのガキ大将はこう言って、ニッコリ笑った。
 名古屋市内の小学6年生だった2014年。中部アマチュアゴルフ界で最高峰の中部アマチュア選手権(岐阜関CC)で予選を勝ち抜き、堂々と本戦に出場した。当時の名前は村上豊駿(こうた)。のちに両親が離婚して改名する、今の金子駆大だ。
 本戦でも、バックティーからのプレーにもかかわらず初日から78、76にまとめて予選をクリア。決勝ラウンドも79、76と全て70台をマークし、51位と健闘した。
 小さな体で振るドライバーショットは200ヤードを越え、11年の世界ジュニア選手権では7~8歳の部で優勝した。小学5、6年時は愛知・三好CCで行われた中部小学生大会で連続2位。480ヤードのパー5で2オンし、周囲を驚かせたこともある。
 あれから6年。高校3年になった金子はPGAのプロテストのファイナルで12位となり、プロカードをゲットした。スコアは4日間で2オーバーだった。
 「小さいころからプロを目指してきたので、一つの目標がクリアできてホッとしました。でも、今の男子ツアーは(日本ゴルフツアー機構=JGTOの)予選会(QT)で頑張らないと試合に出られないので、まだまだです」
 パー5でも残り260ヤードまでなら2オンを狙う積極的なプレーが持ち味。高校で通信制を選択したのもゴルフに集中するためだ。毎日、愛知県大府市内の練習場や三好CCで練習。同時に、精神面を成長させることにも力を入れている。
 「自分でもアプローチ、パターが進歩したのがわかります。課題は気持ちの部分です。まだまだ弱い。これはもう、経験することで鍛えるしかないと思っています。気持ちが強かったらアマチュアの試合でも、もっと勝っていますよね」と頭をかく。
 愛知県の小学生大会で同組の小学生を泣かせ、大人が注意しても「僕は悪くない」と頭を下げなかった頑固な少年は、あいさつを欠かさない好漢に成長。周囲からもかわいがられている。
 10月に行われたJGTOのQTは1次で失敗し、8日から始まったファイナルに進めなかった。「頑張って母を喜ばせたい。そのためにも、もっと強くなりたい」。そう語る視線の先には、来年のQTがある。(児玉光雄)
 ▼金子駆大(かねこ・こうた)2002(平成14)年9月4日生まれ、名古屋市出身の18歳。176センチ、80キロ。母・来未(くるみ)さんに影響され3歳でゴルフを始める。16年の中部ジュニア12~14歳の部や19年の中部高校春季大会、中部アマプロ(中日新聞社主催)のアマの部など優勝。ドライバーの平均飛距離は290ヤード。家族は母と大学生の姉。

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