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ドローンで薬配送実験 天竜区春野町

2020年12月9日 05時00分 (12月9日 05時02分更新)
薬が入った箱を付けて着陸するドローン=浜松市天竜区の市春野協働センターで

薬が入った箱を付けて着陸するドローン=浜松市天竜区の市春野協働センターで

 浜松市が十月から天竜区春野町で行っているオンライン診療の実証実験で、山あいの患者の自宅にドローンで薬を届ける模擬運航が八日、関係者に公開された。実用化されれば、慢性疾患などで日常的に薬が必要な高齢者やその家族にとって、長距離移動の負担軽減になる。 (南拡大朗)
 薬が入った小箱を装着したドローンは、町内の小澤医院から患者役が待つ市春野協働センターまでの四キロ、ほぼ気田川の上空を十一分かけて飛行した。実際には、患者が自宅前に来た診療車に乗り込んで医師のオンライン診療を受けた後、薬の配送を受ける。十二月末までの実験期間には車での配送も行われている。
 現在の法規制では原則、ドローンの操縦者は目視できる範囲でしか飛ばせないため、この日は離陸から着陸まで車で並走した。将来規制緩和されれば、操縦者が診療所や薬局にいたままで配送できる。
 ドローン運航は、人工知能(AI)を使った航路整備を専門とする「トラジェクトリー」社(東京都中央区)が担当した。同社の小関賢次社長は「どの道を飛ばすかの選択で人の経験が必要で、医療機関や薬局側で操縦する人材確保と併せて今後の課題となる」と話した。
 患者役で参加した春野地区自治会連合会長の進藤博行さん(71)は「免許を返納した高齢者は、近所の人や離れて住む子らに送迎を頼んで薬をもらいに行っている。そういう苦労がなくなるならすごいことで、全域で早く実現してほしい」と期待した。

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