本文へ移動

集客減 北陸のプロスポーツ ウィズ・コロナの経営模索   

2020年12月6日 05時00分 (12月6日 11時07分更新)
座席の間隔を空けながら応援するサッカーJ2ツエーゲン金沢のサポーター=10月18日、金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で(西浦幸秀撮影)

座席の間隔を空けながら応援するサッカーJ2ツエーゲン金沢のサポーター=10月18日、金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で(西浦幸秀撮影)

  • 座席の間隔を空けながら応援するサッカーJ2ツエーゲン金沢のサポーター=10月18日、金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で(西浦幸秀撮影)

◇ Jリーグ スポンサーに魅力PR


◇ BCリーグ ネット中継の広告期待


◇ Bリーグ 支援金生かし企画展開


 新型コロナウイルスの感染拡大は、プロスポーツの経営に大きな影響をもたらした。北陸のチームも例外ではなく、変則的な試合日程や入場制限で集客は大幅に減少。柱のスポンサー収入にも陰りが見え、各チームは「ウィズ・コロナ」時代の中で新たな経営を模索している。 (阿部竹虎)
 ○Jリーグ○
 Jリーグが公開しているクラブごとの経営情報によると、今年の金沢(J2)のホーム開催試合の平均入場者数は前年比約三千人減の千八百四十八人。リーグ日程が短縮され、平日のホーム試合が昨年より六試合増えたことも逆風となった。
 入場料収入がクラブの営業収益に占める割合は例年一割ほど。四割ほどがスポンサー収入で、これから得意先の企業との来季に向けた契約交渉が本格化する。金沢の元選手で営業部長の田代祐平さん(36)は「景気が悪くなれば、真っ先に広告費が削られる。今年は厳しくなる」と厳冬を覚悟。それでも「クラブの魅力を伝え、スポンサー契約を更新してもらえるように働き掛けたい」と話す。
 J3の富山も今年、ホーム開催試合の平均入場者数が約千五百人減り、千二百二十三人に。スタジアムの大型ビジョンの表示に合わせて手拍子の応援を促すなど、コロナ禍でもファンが楽しめる工夫を凝らした。
 ○BCリーグ○
 約二カ月遅れで開幕したプロ野球独立リーグ・BCリーグ。富山はリーグ十二球団で唯一、開幕から有観客の開催に踏み切った。
 開幕戦は入場を千人に制限し、約六百五十人が来場。シーズン中盤に最大五千人まで緩和したが、球団関係者によると、今季の入場者数は例年の30〜40%にとどまったという。
 例年、多くのファンが訪れるNPB球団との交流戦。今季は八月に阪神二軍との試合が組まれていたが、リーグ関係者のコロナ感染が判明して中止に。大きな収入源を失い、石川の担当者は「協賛金やチケット収入の落ち込みが非常に大きい」と声を落とした。
 石川は金沢市民球場の改修もあり、ホーム試合が六〜八月の平日昼に集中。例年、土曜夜の試合は客足が伸びるが、今季は八月二十九日の一試合だけだった。
 富山は野球観戦時の飛沫(ひまつ)対策グッズとして開発した「フェイスプロ」などのクラウドファンディングを実施。石川は無観客だった開幕当初にインターネット中継をしたところ、一試合で千人以上が視聴。ネット広告による収入増などに活路を見いだした。
  ○Bリーグ○ 
 B1の富山は、入場制限された中、会場の雰囲気を演出しようと、支援金を出したファンの顔写真付きの段ボール人形を観客席に置くクラウドファンディングを実施。返礼にはレプリカユニホームなどもあり、集まった計約五百万円をチームの運営資金に回す。担当者は「予想を大きく上回る結果で感謝している。選手の力になる」と話した。
 B3の金沢では感染拡大で打撃を受けた観光関連のスポンサー企業から協賛金の減額や取りやめを申し出る動きが出たという。厳しい経営を見越し、クラブは今春、ファンから募った支援金と引き換えにグッズや試合チケットをプレゼントする企画を展開。担当者は「勝ち負けに目が離せないような応援したくなるチームづくりを一層進めていく」と話す。B3は来年一月に開幕する予定。

関連キーワード

PR情報

北陸発の新着

記事一覧