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<あいちの民話を訪ねて>(18)おまん狐(西尾市)

2020年12月6日 05時00分 (12月6日 10時32分更新)
「おまん狐」を語り継ぐ紙芝居ユニット「一寸法師」

「おまん狐」を語り継ぐ紙芝居ユニット「一寸法師」

  • 「おまん狐」を語り継ぐ紙芝居ユニット「一寸法師」
  • 鈴木八左衛門が寄進したという石灯籠=西尾市寄住町で
  • 民話の舞台となった寄住稲荷=西尾市寄住町で
 官庁街の片隅にある寄住(よりずみ)稲荷(西尾市寄住町)。「昔は稲荷にあった二本のクスノキに白い幕を張って、シアターとして楽しんだね」。近くの大美俊幸さん(70)は、子どものころを懐かしむ。
 市史によると、寄住稲荷の境内には、竹や松が生い茂り、うっそうとした森をなしていた。「おまん稲荷」とも呼ばれる寄住稲荷の使いとして一匹の雌ギツネがすみ、「おまん狐(ぎつね)」と呼ばれていたという。
 大美さんがおまん狐の話を聞いたのは、祖父・甚助さんから。「地元にこんな逸話があったなんて」。子どもながら、強く心が揺さぶられたのを覚えている。
 半世紀以上がたった今、地元では「おまん狐」の話を知っている人は数えるほどしかいない。危機感をいだいた大美さんは、紙芝居ユニット「一寸法師」を結成。地元イベントで、自らが構成した紙芝居「城下町を大火から救ったおまんギツネ」を披露する。絵を担当した山本荘太郎さん(71)=同市神下町=も「子どもたちが受け入れやすいよう、コメディータッチに仕上げた」と胸を張る。
 大美さんが紙芝居にこだわるのは、ライブ感を重視し、アドリブが利くからこそだ。「心が動かされるほど、頭にも残りや...

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