フリーアナウンサー 石井亮次さん

2020年12月6日 05時00分 (12月6日 05時00分更新) 会員限定
石井亮次さん

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  • 石井亮次さん
 五年前に亡くなった父はガソリンスタンドを営んでいました。朝から晩まで働き、「商売人はあいさつしてなんぼ。知っている人がいたら、走って行ってあいさつせえ」と言うような仕事熱心な人。そんな父の背中を見て育ったので、一生懸命働くことが当たり前だと感じていました。
 高校、大学時代の七年間、父の店でアルバイトとして働きました。当時の経験はアナウンサーの仕事にすごく役に立っています。ガソリンスタンドを訪れる老若男女のお客さんとしゃべるのはコミュニケーションの勉強になりました。「いらっしゃいませ」と大きな声を出すので、自然と発声練習もやっていたのかなと。お客さんに喜んでもらうという点では、アナウンサーもガソリンスタンドの店員も一緒だと思います。
 一度、父とささいなことから大げんかをして、当て付けのつもりで近所のほかのガソリンスタンドで働いたことがありました。ある日、洗車をしていて「どっかで見た車やな」と思ったら、父の車。驚いて待合室を見たら父がいました。僕が「終わりました」と伝えると、父は「ありがとう」とだけ言って帰っていった。父の方が一枚も二枚も上手だなと。それが雪解けのきっかけになりました。
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