関電、当面は計画継続 再稼働シナリオに影

2020年12月5日 05時00分 (12月5日 11時42分更新)
関西電力大飯原発の4号機(手前)と3号機=4日午後4時13分、おおい町で、本社ヘリ「あさづる」から(榎戸直紀撮影)

関西電力大飯原発の4号機(手前)と3号機=4日午後4時13分、おおい町で、本社ヘリ「あさづる」から(榎戸直紀撮影)

  • 関西電力大飯原発の4号機(手前)と3号機=4日午後4時13分、おおい町で、本社ヘリ「あさづる」から(榎戸直紀撮影)

 関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の設置許可を取り消した大阪地裁の判決について、裁判に参加した関電は控訴する方向で国と協議する。判決が確定するまでは取り消しの効力はなく、現在定期検査中の大飯3、4号機は運転を再開・継続する方針だ。 (今井智文)
 今後、住民側勝訴の判決が確定すれば、大飯原発の基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)の最大加速度を八五六ガルとしている現在の設置許可が無効となり、運転できなくなる。最大加速度の想定を上げるなどして、改めて審査を受ける必要が出てくるが、大規模な安全対策が必要となれば採算面などから実現可能か不透明だ。
 さらに関電が運転開始から四十年超の延長運転を目指す美浜原発3号機(美浜町)は、大飯を上回る最大加速度九九三ガルとしており、地震想定が不十分とされた今回の判決が確定すれば、美浜も地震想定を変更するなどの大きな影響がありうる。判決後の原告団の会見で小山英之共同代表は「美浜は(震源の)断層がすぐ直下にあるから加速度が大きくなる」と問題点を指摘した。
 現在は美浜3号機と高浜原発1、2号機(高浜町)の再稼働に向けて、地元同意についての議論が進んでおり、高浜町議会は先月二十五日に高浜1、2号機の再稼働に同意した。ただ今回の判決で原発の安全性審査の手法が否定されたことで、今後の議論に影響する可能性もある。

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