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“打率下から3番目”の中日・京田…打撃不振の根源『ボール球の空振り137回』は課題であり伸びしろだ

2020年12月5日 11時34分

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ボール球に手を出し、空振りする姿が目立った京田

ボール球に手を出し、空振りする姿が目立った京田

渋谷真コラム・龍の背に乗って【数字編・5】

 137という数字が語るのは、京田陽太の課題であり伸びしろだ。京田の空振りはリーグで4番目に多い212。うちボール球を振らされた数が137だ。ボール球に手を出してしまった反応率が31%。前日の大島(82空振りのうち、ボール球は59)とは対照的だ。
 「考え方や意識の問題だと受け止めています。追い込まれるのは嫌なので、打ちにいく。打ちにいってもいい打者は見逃せたり、ファウルにできる。僕は(止められずに)振っちゃうんです」
 今季のセ・リーグは27人が規定打席に到達し、京田の打率(2割4分7厘)は25位。2ストライク後打率(1割7分5厘)は24位。得点圏打率(2割4厘)は26位。とりわけ満塁では11打数無安打…。打撃に関してはとことん厳しい数字が並ぶ。その根をたどれば、この「137」に行き着くはずだ。
 「1年目とは来るボールが全然違う」。ルーキーイヤーは149安打を放ち飛躍したが、データ野球全盛。相手は京田が積極的に振ってくることも、ストレートを待つことも知っている。だから初球から落とす。ピンチ(京田のチャンス)になれば、配球の引き出しをさらに開ける。それを振らされ、マウントを取られてきた。止まれば「あれ?」と思いつつ、もう1球誘う。そこも止まれば、勝負の主導権は京田が握れる。
 「打ちにいっているのに、どこかで当てにいくスイングをしてしまうときもあります。中(フェアゾーン)に入っちゃったり…。行くのならしっかり振る。それとシーズン終盤からやり始めたバットを寝かせるフォームです。そっちの方が低い球を見極められるので、継続していきたいです」
 配球は「読む」ものだが、その先は「操る」。今季までの京田が相手に操られているとするなら、その根源は「137」にある。繰り返すが課題とは伸びしろだ。ここが変われば全ての数字が一変。一流の打者は、狙い球を待つだけでなく、ときに投げさせる。

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