ピッチングフォーム下半身の高さで違いは?
2020年12月5日 05時00分
【質問】昔は軸足の膝に土がつくほど低い姿勢の投手が多かったように思いますが、最近は上原さんやマエケンさんのように狭い歩幅で下半身が突っ張ったような高い姿勢から投げる人が多いように思えます。中学2年の息子には下半身を鍛えて低い姿勢で投げるフォームを固めてほしいのですが、いろいろなタイプがあるのでしょうか。 (愛知県一宮市 T・Sさん)
【答え】バッティングと同じように、ピッチングも下半身を低くした方がバランスが取れる人、高い方がいい人などそれぞれです。つい最近まで、ピッチャーの踏み出しの歩幅は6足から6足半が常識のように言われていました。今では5足から7足まで自分に一番合った歩幅でいいと教えています。
上原投手や前田投手の歩幅が狭くなったのは、メジャーのマウンドの硬さのせいではないでしょうか。米国のマウンドはスパイクの歯が立たないほど硬く、スパイクをずらすことが難しいのです。雨が降ると粘土状になってスパイクにくっつき、晴れるとカチカチになる土質がほとんどです。小さいころからこれに慣れている米国育ちの選手と違い、日本から行った投手は苦労したと思いますが、持ち前の器用さと対応力で自分なりのフォームをつくって活躍しているのです。
右膝に土がつくほど低い姿勢で投げるには強靱(きょうじん)な下半身が必要です。低い姿勢をあまりにも意識すると、軸足が折れすぎてバランスを崩しますから気をつけましょう。投球練習で自分に合った歩幅を探して投げるのが一番です。(慶大野球部元監督)
【水、土曜日連載】
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