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相沢晃が東京五輪内定 男子1万メートル日本新 学生最強ランナーから五輪の新星に

2020年12月4日 21時43分

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男子1万メートルで優勝し、表彰式でメダルを手に笑顔を見せる相沢晃

男子1万メートルで優勝し、表彰式でメダルを手に笑顔を見せる相沢晃

 新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた陸上の日本選手権長距離種目が4日、大阪・ヤンマースタジアム長居であった。男子1万メートルは相沢晃(23)=旭化成=が27分18秒75の日本新で優勝し、東京五輪出場を決めた。女子1万メートルでは新谷仁美(32)=積水化学=が、2002年に渋井陽子が出した従来の日本記録を一気に28秒余り更新する30分20秒44の驚異的な日本新で優勝。女子5000メートルは田中希実(21)=豊田自動織機TC=が15分5秒65で制し、そろって五輪切符を獲得した。
  ◇  ◇  ◇
 箱根のスターが1年後には五輪の新星になった。8500メートル手前で後続を引き離した相沢の残す敵は、時計だけ。27分28秒の五輪参加標準記録の突破は微妙だったが、渾身(こんしん)のラストスパートで約10秒上回り、ゴールへ駆け込んだ。「この1年、この大会を目標にしてきた。絶対五輪内定を取ると自分に言い聞かせていた」。会心の笑みが浮かんだ。
 東洋大では学生最強ランナーと呼ばれた。4年時にはユニバーシアードのハーフマラソンで優勝し、箱根駅伝では花の2区で区間新。今春、鳴り物入りで実業団の名門・旭化成へと進むと、ダイヤの原石はさらに磨かれた。
 相沢は「大学時代あまりできなかったスピード練習に取り組んだ。レースペースを意識した練習をしてきた」と言う。同僚で2015年世界陸上代表の鎧塚哲哉とは日常的に競り合った。大学時代の1万メートルベストは28分台だったが、短期間で飛躍的にタイムを縮めた。
 出身は福島県。同郷で1964年東京五輪に出場した円谷幸吉さんとは不思議な縁を感じている。中学時代は円谷の名前を冠した陸上クラブに所属。「円谷さんは忍耐を大切にしていた。きょうはハイペースだったが、きついところで堪え忍んだことが日本記録につながった。忍耐を体現できた」
 前回東京五輪で円谷さんはマラソンと1万メートルに出場した。「1万メートルで結果を残して、円谷選手のようにマラソンも走りたい」と郷土の英雄と自らを重ね合わせている。
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