あの味復活 喜ぶファン お総菜「おかずの店きむら」 福井市花堂中2−29−3
2020年12月4日 05時00分 (12月4日 10時23分更新)
両親が四十五年間営んだ「木村おかず店」を今年二月、店名も新たに姉妹で再開した。野菜ソムリエとしての経験などから食の大切さを再認識し、豊富な総菜をそろえた店舗を九年ぶりに復活させた。
ガラス越しの棚には、きんぴらごぼうや野菜炒め、スパサラなど旧店舗時代からの定番品をはじめ、旬の鮮魚や野菜を使ったおかずが四十種類並ぶ。
かつてと変わらない味付けで、なじみの客も多い。昼食時間になれば、次々と訪れる客の注文に合わせて少量の量り売りに対応し、パックに詰める。
手間を惜しまず作るおかずは健在。「昆布巻き」は、厚揚げとゴボウを水で戻した昆布で巻き、下味をつけて一晩寝かせた後、仕上げにしっかりと味付けをする。今季漬けるたくあんを使う「たくあんの煮たの」は、来年に店頭に並ぶ。
高齢の親への手土産や、一人分を少量ずつ買い求める年配の客も増えた。「おかずの店」復活を喜ぶファンは多い。 (写真・文 蓮覚寺宏絵)
【メモ】昆布巻き180円(1本)、スパサラ160円(100グラム)、野菜炒め120円(同)、きんぴらごぼう220円(同)、なすみそ180円(同)など。営業時間は午前11時〜午後7時。日曜、祝日定休。オードブルや弁当も注文可。年末の営業は要問い合わせ。(電)0776(36)5457。
関連キーワード
PR情報