浜医大が「抗原検査」精度検証 PCRより簡素・迅速

2020年12月4日 05時00分 (12月4日 05時01分更新)
 浜松医科大(浜松市)は、新型コロナウイルスの検査で陰性なのに陽性と判定される「偽陽性」や、その反対の「偽陰性」がPCR検査より出やすいとされる抗原検査の精度を高めるため、電子顕微鏡を併用した実証実験を始めた。抗原検査は簡単な操作で短時間に結果が分かるため、その精度が高まれば、救急医療の現場や、患者の出た学校や職場などでの迅速な対応につながるという。 (細谷真里)
 コロナ感染の判定はPCR検査が主流だが、抗原検査よりも時間がかかったり、大型機器や専門技師が必要になったりする。
 一方、抗原検査は鼻の奥から採取した細胞を専用のぬぐい液につけて検査キットに滴下するだけでよく、結果も約十五分で分かる。
 実証実験は今月から始まり、来年三月まで。診断用試薬製造会社タウンズ(伊豆の国市)のコロナの抗原検査キットを使用。抗原検査とPCR検査で偽陽性、偽陰性と判定された人を対象に、採取した細胞を電子顕微鏡で再検証する。
 発熱やせきの有無、クラスター(感染者集団)との関連などの臨床情報も加味して正確な判定を試みる。
 コロナとインフルエンザウイルスの両方に感染の疑いのある患者には、コロナとインフルエンザの抗原検査、PCR検査を受けてもらい、二つの感染症が同時に流行した場合の迅速な診断につなげられるのかも検証する。
 研究を主導する浜松医大光尖端(せんたん)医学教育研究センターの河崎秀陽准教授は「今回の実証実験は、抗原検査として最高感度の検査となる。抗原検査の可能性や、抗原検査をどのように改良できるかを調べていきたい」と話す。

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