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無傷15連勝のハードパンチャー・梶颯は名門ジムからタイトル挑戦の時を待つ【山崎照朝コラム】

2020年12月3日 12時09分

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田中繊大トレーナーのミットに鋭いパンチを繰り出す梶颯

田中繊大トレーナーのミットに鋭いパンチを繰り出す梶颯

  新型コロナウイルスの影響でボクシングの試合が先延ばしになっている。その中で注目している選手がいる。日本スーパーフライ級2位(OPBF同級8位)の梶颯(23)=帝拳=だ。デビューから無傷の15戦全勝(9KO)。強打の持ち主で、26歳までに世界王者になるのが夢だそうだが、すでに日本、OPBFのタイトルが射程圏内に入っている。
 「決まればいつでも行ける」とタイトル獲得に自信を見せる梶は、このコロナ禍をプラス思考にとらえて練習に集中している。「今は彼女よりボクシングに集中しないといけないと思ってるんで…」。魅力はそのパンチの強さ。9KOのうち、2回までに倒したのが8試合。着実に夢への階段を上っている。
 横浜市出身。格闘技に目覚めたのは小5の時で、K―1ブームの中、蒲田にあったキックボクシングジムに入門した。キックではジュニア王者になるなど将来を期待されたが、中学卒業後の16歳でボクシングに転向した。
 理由は「キックは子どもの頃は大会が多くあって出るのが楽しみだったが、大人になるに従い試合数が減って面白くなくなって」。そして将来はボクシングで世界王者に―と腹を決めると進学せずにボクシングに集中する道を選んだ。
 帝拳ジムは元WBA世界フライ級王者・大場政夫さん(故人)を始め多くの世界王者を輩出してきた名門だが「最初はすごいジムとは思わなかった」と梶。「テレビを見ていて結構活躍している選手が出ていて」と入門する気になったという。
 苦労したのは両手しか使えないボクシングへの転換。「葛西(裕一)トレーナーがついてくれてジャブから教えて貰いました」と感謝を忘れない。試合は昨年まで年2、3回ペースであったが、コロナの影響で今年は10月2日の1試合のみ。次戦は来春に持ち越された。
 ターゲットは日本同級王者の中川健太(三迫)。挑戦者として日本同級2位の好位置にいるが、オファーはまだない。「声がかかったらすぐにでも戦える準備はしています」。梶はやる気満々でその時を待っている。(格闘技評論家)
 ▼梶颯(かじ・はやて) 1997年8月10日生まれ。横浜市出身。身長166センチ。右ボクサーファイター。小5でキックボクシングを始め、その後ボクシングに転向。2015年2月7日、大平智成(新日本カスガ)を1回TKOで破ってプロデビュー。得意は左フックとストレート。戦績15戦全勝(9KO)。家族は両親と兄、弟。

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