人柄にじむ亡き夫の絵手紙 福井で竹内さん展示 

2020年12月3日 05時00分 (12月3日 09時58分更新)
竹内寛治さんの遺影を手に、絵手紙の作品を紹介するささ子さん=福井市の福井志比口郵便局で

竹内寛治さんの遺影を手に、絵手紙の作品を紹介するささ子さん=福井市の福井志比口郵便局で

  • 竹内寛治さんの遺影を手に、絵手紙の作品を紹介するささ子さん=福井市の福井志比口郵便局で

 「喜んでいるんじゃないかな」

 日本絵手紙協会公認講師の故竹内寛治さん=享年(82)=の絵手紙展が、福井市志比口一の福井志比口郵便局で開かれている。企画した妻のささ子さん=同市=は「夫の作品を目にしていただく機会になれば」と話している。今月末まで。
 竹内さんは、昨年十一月に脳梗塞のため亡くなった。絵手紙作家の個展に訪れて感動したのをきっかけに、四十年前に見よう見まねで創作を始めた。中国や米国・グアム島などで教室を開き、海外での普及にも努めた。
 竹内さんは元大野郵便局長で、退職後にも福井志比口郵便局をよく利用していたことなどから、ささ子さんが同局に開催を打診し、快諾を得た。
 展示されているのは、二十七点。はがきに野菜や花々が優しいタッチで描かれ、温かいメッセージが添えられている。ささ子さんは「人の輪に入るのが好きな、明るい人だった。穏やかでけんかしたことは一回もない」と話し、優しい人柄は絵や文字に表れているという。
 百点以上ある中から、特に人柄が表れていると感じる作品を選んだ。体調を崩す前の最後の作品もある。「一枚の絵手紙」というタイトルの書で、五年前、中国の小学校で教室を開いた時の出来事がしたためられている。中国の女子児童から「いつまでも長生きしてね」との内容が書かれた絵手紙をもらい、「ことばは十分に通じなくても心はしっかりと通じた」と感動したことをつづっている。女子児童からの絵手紙は、この書の中央に貼られている。
 ささ子さんは「お父さんも『作品を見てほしい』と思っていたと思う。いろいろな人に見てもらえ、穏やかな顔をして喜んでいるんじゃないかな」と笑顔を見せる。
  (山口育江)

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