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三方湖に伝統の快音 たたき網漁

2020年12月3日 05時00分 (12月3日 09時39分更新)
竹ざおで勢いよく湖面をたたき、網に魚を追い込む漁師たち=2日、若狭町の三方湖で(山田陽撮影)

竹ざおで勢いよく湖面をたたき、網に魚を追い込む漁師たち=2日、若狭町の三方湖で(山田陽撮影)


 江戸時代から若狭町の三方湖で続く伝統漁法「たたき網漁」が二日、始まった。漁師たちが波の穏やかな湖面に竹ざおを打ち付けると、水しぶきとともに「バシ」と大きな音が響いた。
 竹ざおの音で魚を驚かせ、仕掛けた網に追い込む漁法。網目を大きくして稚魚を逃がすなど、漁業資源を守る工夫が評価されて昨年二月に日本農業遺産に認定された。
 初日は鳥浜漁協の八隻の船が沖へ。漁師たちは船を走らせながら、長さ四メートルほどの竹ざおで勢いよく水面をたたき、網に入った一メートル弱のコイや五〇センチ超のフナを揚げた。町内の旅館や料理店などに販売する。
 海水が混じる三方湖で捕れたコイやフナは臭みがなく、コリコリした食感と甘い後味が特長。漁協の田辺喜代春組合長(69)は「どちらも泥くさいイメージがあるかもしれないが違う。脂がのり、甘みのある味。まず食べてみてほしい」と話していた。漁は来年三月末まで続く。 (高野正憲)

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