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伊勢谷友介被告「認識甘かった」 20代後半にオランダで初めて大麻使用 東京地裁で初公判 判決は22日

2020年12月2日 05時00分

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初公判のため東京地裁に入る伊勢谷友介被告(五十嵐文人撮影)

初公判のため東京地裁に入る伊勢谷友介被告(五十嵐文人撮影)

 大麻取締法違反(所持)の罪に問われた俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日、東京地裁(村田千香子裁判官)で開かれた。即日結審し、検察側は懲役1年を求刑。伊勢谷被告は起訴内容を認めたが、20代後半にオランダ・アムステルダムで初めて大麻を使用したことを明かし「(日本で違法だという)認識が甘かった」と動機を主張。薬物との縁を絶ち切ることを誓った。判決は22日に言い渡される。
 伊勢谷被告の初公判には一般傍聴席35席に対し344人が求め、倍率は約9・8倍となった。同被告は黒で統一したスーツ、ネクタイ、マスクを着用し、一礼してから入廷。裁判官から名前を聞かれると「伊勢谷友介です」、職業を聞かれると「俳優」と抑揚のない声で答え、起訴内容については認めた。
 これまで俳優業と並行して社会貢献活動に取り組んできた伊勢谷被告。弁護側はそんな被告が、ドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイスが提唱する、「未来に向けて社会の幸福に寄与する」という概念の「社会彫刻」を実践してきたことを身ぶり手ぶりを交えて熱弁し、情状を求めた。「社会彫刻」は被告の初の著書のタイトル。伊勢谷被告は、9月に東京都目黒区の自宅で乾燥大麻およそ13グラムを所持していた罪に問われているが、公判では被告が26歳か27歳の時に旅行先で大麻が合法なオランダ・アムステルダムで初めて使用したことが明らかになった。
 被告人質問では逮捕の2、3日前に知人から20グラムを購入したことを明かし、使用動機について「リラックスのためでもあり、プレッシャーなく睡眠をとるためだった」とした。昨年の1月から9月までは使用をやめていたが再開し、コロナ禍で家にいることが多くなり断続的に使用。日本では違法薬物だが「多くの先進国が医療用として認知しているし、人を傷つけるものではないと認知していたので認識が甘かった」と持論を展開した。購入した知人については「大麻を吸ったのは個人なので、(知人を)社会的にさらしたくない」と素性を明かさなかった。
 逮捕によるダメージについては、賠償金を請求されたことを明かした。そのうえで、「今まで稼いできたお金の大半を提供しなければならなくなり、生活も今後、苦しくなっていくと思う」と肩を落とした。俳優業については再開のメドが立っていないという。
 検察側は「被告は26、27歳のころに大麻を入手し断続的に使用していた」などと指摘し懲役1年を求刑。弁護人は大麻を購入した知人との縁を切らせたことも説明し、「仕事も個人的資産もなくなったのは何より大きな痛み」とし、再犯の可能性がないことを主張し結審した。最後に伊勢谷被告は「応援してくださった方々にご迷惑をおかけしたことを、大変申し訳なく思います」と謝罪した。
 ◆伊勢谷友介(いせや・ゆうすけ) 1976(昭和51)年5月29日生まれ、東京都出身。デザイナーの故山本寛斎さんは異母兄。東京芸大在学中にモデル活動を始め、99年公開の映画「ワンダフルライフ」で映画初出演。2009年にテレビドラマ初出演となるNHKドラマ「白洲次郎」の三部作に主演。映画「あしたのジョー」(11年)で力石徹を好演し、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞などを受賞。主な映画出演作は「赤い月」「CASSHERN」「るろうに剣心」「翔んで埼玉」、21年公開予定「いのちの停車場」など。映画監督や実業家など幅広い分野で活動。

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