本文へ移動

文字通り“視界不良"だった…初の打率3割超の中日・高橋周平 本拠地での「見づらさ」克服した慣れと目薬

2020年12月1日 12時09分

このエントリーをはてなブックマークに追加
阪神でサヨナラ3ランを放つ高橋=10月15日、ナゴヤドームで

阪神でサヨナラ3ランを放つ高橋=10月15日、ナゴヤドームで

渋谷真コラム・龍の背に乗って【数字編・1】
 数字とは、アスリートの足跡だ。何をやれたのか、何をやれなかったのか。収穫は自信となり、課題は伸びしろとなる。竜戦士10人の2020年を語る数字を取り上げる。第1回は初の打率3割をクリアした高橋周平内野手(26)だ。
 ◇ ◇ ◇
 打率3割1分9厘。この数字が語るのは、高橋周平が入団以来苦しんでいた課題を、ついに克服したということだ。今季はナゴヤドームで182打数58安打。キャリアハイにして、前年比で6分近く上げた。球場別でも神宮(3割4分)に次ぐ高さ。逆に言えば、誰もが居心地がいいはずの「わが家」で、これまでの高橋周はなぜ打てなかったのか。
 「打てるようになった最大の理由は、慣れです。ピッチャーの背景、フェンスの色を含めて、見づらく感じたこともありました」
 投手、打者問わず、視覚に左右される例は意外と多い。本拠地での相性が悪かった高橋周だが、年数をかけ、打席を重ね、ついに「慣れ」を手に入れた。といっても、ただ時の流れに任せていたわけではない。
 「コンタクトをはめる工夫をして、見にくさをなくそうとしました。ベンチで目薬をさしてから、ネクスト(バッターズサークル)に行ったのも、すぐだと視界がクリアになるんです」
 見えれば打てるを実証した今季の高橋周だが、視界の次に求めたいのは「広さの克服」だ。7本塁打中、ナゴヤドームでは3本。10月15日の阪神戦では、それまで被本塁打ゼロだったスアレスから逆転サヨナラ3ランを放った。逆方向に運んだ打球は、1桁本塁打に甘んじる男のものではなかった。
 来季は2年連続の打率3割とともに「大きいのがほしい場面では狙う」と3倍増の20発を目標に掲げている。磨きのかかった確実性に、隠し持ってきた長打力を出せば、必然的に打点も増える。ナゴヤドームでの自己最高は4本。目標達成のためには、わが家で8本以上がノルマとなりそうだ。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ