規制委、原電立ち入りへ 敦賀原発資料書き換えで

2020年12月1日 05時00分 (12月1日 09時31分更新)

 原子力規制委員会は三十日、日本原子力発電が敦賀原発2号機(敦賀市)の審査資料を不適切に書き換えていた問題を巡り、原電本店に立ち入り調査することを決めた。一連の経緯や、原電が行った原因分析の記録などを確認する。必要に応じて原発への立ち入りも検討する。
 規制委によると、原発の審査中に発覚した問題に絡み、事業者に立ち入り調査をするのは異例。調査は複数回に及ぶ可能性もあるという。同日開かれた会合で、規制委の担当者は「できるだけ早いタイミングで、現地で確認を進めたい」と述べた。
 会合では、原電側が書き換えの原因について「記録と文書に関する認識が不十分だった」などと説明。規制委側は「不十分だった原因が何も示されていない」と指摘し、詳しい説明を求めた。
 敦賀2号機は原子炉建屋直下に活断層があると指摘され、再稼働を目指す原電が審査で断層の活動性を否定しようとしている。過去に敷地内で行った掘削調査を巡る審査資料の記載を、原電が無断で書き換えていたことなどが二月に判明した。問題を受け、規制委は審査を一時中断。原電側が十月、掘削調査に関する地質調査会社の元データなどを示したことを受けて再開を決めた。
 原因分析の会合は審査とは別で、事業者の品質保証体制などをチェックする規制委の検査部門が担当。必要に応じて経営陣の聞き取りも行うとしている。

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