“前向きに”勇気の歌声 映画のエンディング採用 

2020年12月1日 05時00分 (12月1日 09時31分更新)

 南越前町 いさかさん「未来への約束」

映画のエンディング曲になった「未来への約束」のCDを持ついさかさん=鯖江市のたんなん夢レディオで

 視覚障害のあるシンガー・ソングライター、いさかひろゆき(本名・井坂裕之)さん(63)=南越前町=が歌う「未来への約束」が、越前市の神山自治振興会が制作した映画のエンディング曲に採用された。自身は失明の不安を抱えながらの生活。「いろいろあるけど元気でいこうよ」。生きる喜びを伝えるメッセージソングを、今月中旬の上映会で披露する。 (中場賢一)
 自ら作詞した「未来への約束」は二〇〇三年にレコーディングに取り掛かったが、不慮の事故で一時中断。一九年にクラウドファンディングで支援を募ってCD化した思い入れのある曲だ。
 「生きている感動 喜びをかみしめたい」「希望と夢 未来をみつめて」−。前向きに生きる気持ちをゆったりと流れるようなメロディーに乗せて歌う曲が、明治時代に北海道へ入植した神山地区の人々の姿を描いた映画の内容とマッチし、エンディング曲に選ばれた。
 いさかさんは三十年ほど前に失明宣告を受けてから徐々に視野が狭まり、今は目の前がぼやけて何とか見える状態。文字を書くときは太いペンを使うなど苦労が多く「たくさんの人が映画に関わる中で、曲を選んでもらえてうれしい」と喜ぶ。
 上映会は十二月十七、十八日に越前市文化センターで開かれ、生歌を披露する予定。「混迷の時代の中だけれど一緒に前を向いて頑張りましょう、というエールを届けたい」
 三月からは、鯖江市の「たんなん夢レディオ」で音楽番組を担当しているいさかさん。自身のお薦め曲を紹介する内容で「音楽の楽しさと癒やしの部分も伝えたい」と話す。目の状態は徐々に悪化しているが「自分より苦労している人はいる」と意欲的に取り組んでいる。

「未来への約束」バンドバージョンのQRコード

 「未来への約束」は、ユーチューブの「いさかひろゆき公式チャンネル」でバンドバージョンを公開している。

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