病床逼迫使用率56% 専門家会議で増床と地域連携提言へ

2020年12月1日 05時00分 (12月1日 05時03分更新)
ウェブ会議も交え、新型コロナウイルス対策を協議する専門家ら=30日夜、静岡県庁で

ウェブ会議も交え、新型コロナウイルス対策を協議する専門家ら=30日夜、静岡県庁で

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 新型コロナウイルスの感染者が急増する中、県内の病床使用率は三十日正午現在、約56%に達し、過去最高となった。特に、クラスター(感染者集団)が多発している静岡市などを含む中部では70%を超えており、三十日に開かれた専門家会議は、すぐに対応できる病床の増床が必要と指摘。県は「完全に逼迫(ひっぱく)している」との認識を示し、県医師会や大規模病院などを通じて、いっそうの協力を求める方針だ。 (高橋貴仁)
 県疾病対策課によると三十日正午現在の確保病床は三十六施設三百五十六床。入院者は百九十九人で、病床使用率は55・9%に上った。このうち重症患者は六施設に七人で、先週末の二十七日から二人増えた。重症用の病床は二十床台で、こちらも逼迫しつつある。
 専門家会議では二十七日現在の西部、中部、東部の地域別の病床使用率も示された。それによると、静岡市を含む中部が70%を超え、最も高い。続いて、県内でも病床の少ない東部も60%を超過。一方、ここ数日の新規感染者数が減りつつある、浜松市などを含む西部は40%を下回り、地域差が顕著となっている。
 県疾病対策課の後藤幹生課長は「ひとたびクラスターが発生すれば、数値は跳ね上がるので、(西部も)楽観視できない」と話す。
 県では、最も感染状況が悪化した場合に必要な病床として四百五十床の確保を目指している。専門家会議では、病床の確保のほかに、重症者の症状が軽くなった場合、重症者を多く受け持つ病院から軽症者が比較的多い病院に転院を進めるなど、地域間の役割分担を進めることが必要とした。
 専門家会議は病床の確保と地域間連携について、二日に開かれる予定の県医師会や県薬剤師会の幹部、大規模病院の院長らでつくる医療専門家会議に提言。県は同会議の了承を得て、増床や役割分担での協力を病院側に働きかける。

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