企業バスで市民も送迎 湖西で実証実験始まる

2020年12月1日 05時00分 (12月1日 05時01分更新)
企業バスでの買い物を終え帰宅するお年寄り=30日、湖西市駅南で

企業バスでの買い物を終え帰宅するお年寄り=30日、湖西市駅南で

  • 企業バスでの買い物を終え帰宅するお年寄り=30日、湖西市駅南で
 市民の足に企業送迎バスを活用する日本初の実証実験が三十日、湖西市のJR新所原駅と鷲津駅の周辺で始まった。情報技術で交通を効率化する「MaaS(マース)」にちなみ「企業シャトルBaaS(バース)」と名付けた市の事業。市のコミュニティーバスと連携し、免許返納後の高齢者の利便性向上を図る。事業化の際には運賃をとる。
 実験期間を一期(十二月二十五日まで)と二期(来年一月十二〜二十九日)に分け、市内に工場を持つ自動車部品メーカーなど四社の社員送迎バス(定員約二十人)を実験に使う。市西部を中心に運行する四社の送迎コースは各二〜五キロで、コースの途中に市民が乗降できるバス停を設けた。
 利用可能な便は社員の利用が少ない時間帯に設定。市民の乗車モニターが、インターネットか電話で事前予約したバス停で乗り降りする。市は利用客や企業に意見を聞き、運賃などを検討する。
 初日はデンソー湖西製作所(同市梅田)のシャトルバスに、工場付近に住む七十〜八十代の三人が乗り込み新所原駅の南側で下車。四十五分間、ドラッグストアや喫茶店に立ち寄り、またバスに乗って帰宅した。
 買い物を終えた尾崎沙代子さん(84)=梅田=は「市のバスは本数が少なく、最寄りの病院に行くにも帰りはタクシーを使っていた。本格開始するとバス停が家に近くなり、本数も増えるので待ち遠しい」と期待した。 (鈴木太郎)

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