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もくろみ外れた氷河期支援 国家公務員試験、民間雇用へ波及狙うが…

2020年11月30日 16時00分 (11月30日 16時03分更新)
「就職氷河期世代」を対象とした国家公務員中途採用試験の会場に向かう受験者ら=29日、東京都武蔵野市で

「就職氷河期世代」を対象とした国家公務員中途採用試験の会場に向かう受験者ら=29日、東京都武蔵野市で

  • 「就職氷河期世代」を対象とした国家公務員中途採用試験の会場に向かう受験者ら=29日、東京都武蔵野市で
  • 国家公務員の氷河期世代採用試験の勉強をする市川隆さん=東京都港区で
 就職氷河期世代を対象に二十九日実施された省庁横断の国家公務員試験。「今度こそ正規雇用に」と受験者は緊張した面持ちで試験に臨んだ。政府は本年度から三年の集中期間を設け、三十万人の正規雇用化を目指す総合的な支援を開始。公務員採用を起爆剤に民間企業への波及を狙うが、新型コロナウイルス感染拡大で雇用情勢が悪化。民間は雇用維持に手いっぱいで、シナリオは崩れかねない状況だ。
 ▽焦り
 「今の仕事はいつ首になるか分からない。安定した職に就き、自立して家族を持ちたい」。受験者の一人、埼玉県所沢市のパート市川隆さん(45)。二月に厚生労働省が先行して実施した氷河期世代採用試験をはじめ、川崎市や東京都の同様の試験にも挑んだが不合格が続く。
 家庭の事情で働きながら夜間制高校を一九九七年に卒業。パチンコ店でアルバイトをしながら企業や自治体の試験を受けたが落ち続け、三十代半ばで大卒という学歴を手に入れた後も正社員では採用されなかった。
 約十年前、近くに住む祖母が足を骨折し要介護状態に。両親とともに介護しながら、流通倉庫で夜十時から早朝まで週五回程度働く。帰宅後、採用試験の勉強をするが「くたくたで頭に入らない」と...

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