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森保監督よ鬼になれ!日本代表に見える甘さ…簡単なシュートを外したら、足元のボトルを蹴っ飛ばしちまえ【月刊ラモス】

2020年11月28日 11時27分

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メキシコに0-2で完敗した森保ジャパン(AP)

メキシコに0-2で完敗した森保ジャパン(AP)

 指揮官たるもの、時には鬼になれー。2度目の欧州遠征で日本代表はパナマに1―0で勝利したものの、強豪メキシコには0ー2で完敗した。ラモス瑠偉編集長は「私は日本代表の森保監督を熱烈に応援している」と断言しながら、「今のままではチームとしての甘さを拭い切れない。戦う集団にならなければ、世界のトップクラスの仲間入りは難しい」と警鐘を鳴らした。森保ジャパンを愛するがゆえの激烈エールをお届けする。
 何も見えない試合だった。0―2で完敗したメキシコ戦。後半は濃霧で誰がどう動いているのかほとんど見えなかったが、日本代表の未来像もかすんでしまった。
 日本代表が主導権を握ったのは前半の15分間ほどだったろうか。この時間帯に限っては、素晴らしい内容だった。素早いパスワーク、ワイドな展開でメキシコの守備陣を翻弄(ほんろう)し、何度も決定機を生み出した。しかし、決めきれなかった。
 サッカーとは、相手より1点でも多くゴールを決めることを目指すゲームだ。いい形で攻めようが相手を崩そうが、それだけでは意味がない。もちろん過程は大事だ。しかし、最も大事なのはやはりフィニッシュだ。
 中でも前半15分、鎌田が左サイドの原口に展開し、そのまま折り返して鈴木武蔵が相手GKと1対1になったシーン。これを決めなければ、何を決めるのか。釜本さんが日本代表を引退した後、決定力が課題と何十年もいわれ続けている。
 サッカーはチームで闘う。だから戦術が大事になる。しかし、いまの日本に一番足りないのは、戦術うんぬんよりも勝負に対する厳しさだ。特にフィニッシュに対しての厳しさ。オレがこの試合を決めてやるという覚悟を持って、シュートを打っているか。
 中でもセンターフォワードは、ことゴールに関しては特別な存在でなければならない。監督の期待するもの。それはゴールだ。あの場面で決めるかどうかでストライカーとしての真価を問われる。言い換えれば、あのフィニッシュが日本代表で生きるか死ぬかの分かれ目なのだ。厳しい言い方だが、あれを決められなければ、次はない。その覚悟をもってほしいし、練習の時からその覚悟がなければ試合では決めきれない。
 私は森保監督を熱烈に応援している。日本代表としてドーハで戦った戦友であり、Jリーグの創生期に覇権を争ったライバルだ。だからこそ、今回は厳しい言葉をかけたい。なぜなら、森保監督には絶対に成功してほしいからだ。
 指揮官たるもの、時として鬼にならなければならないこともある。勝つための決断を求められたとき、非情にならなければならない。W杯予選、さらにはW杯本番、必ず厳しい選択を求められる。そのとき、一切の甘さを排除し、勝負に徹することができるか。
 コロナ禍、欧州でプレーする選手しか呼べないという特殊事情もあるが、それゆえに、チームの中に甘さが芽生えていないか。チームワークは大事だが、仲良しクラブになっていないか。時にはチームの中で激しいやりとりがあってもいい。監督がもっともっと高いものを求めていいはずだ。
 機能しない選手がいたら、スパッと入れ替えればいい。競争がなければ緊張感が薄れるし、選手も育たない。厳しい生存競争こそ、強化における最高の栄養だ。
 ネットの世界では森保監督に対する風当たりがものすごく強くなっていると聞く。そんな雑音?を気にする必要はないが、監督とは因果な商売で、結果が出なければ責任を問われてクビになるという損な役回りだ。
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