【石川】廃品ギターを アート作品に 北陸の若手経営者ら「作家応援」

2020年11月28日 05時00分 (11月28日 10時05分更新)
「ジャンクギター」の展示会を企画した西江顕治さん(右)と辻祐基さん。「コロナ禍で出展機会が減った作家の支援につながれば」と期待する=金沢市内で

「ジャンクギター」の展示会を企画した西江顕治さん(右)と辻祐基さん。「コロナ禍で出展機会が減った作家の支援につながれば」と期待する=金沢市内で

  • 「ジャンクギター」の展示会を企画した西江顕治さん(右)と辻祐基さん。「コロナ禍で出展機会が減った作家の支援につながれば」と期待する=金沢市内で

全国募集し展示会、販売も予定


 古くなったり、壊れたりして演奏できなくなった「ジャンクギター」に装飾を施し、インテリアにもなる「現代アート」に生まれ変わらせようと、北陸の若手経営者らでつくる地域おこしグループが全国から作品を募集している。十二月十九日〜来年一月十七日に石川県野々市市で展示会を開催。コロナ禍で出展の機会が減っている作家を支援するため、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディングで賞金を募るほか、展示会後にサイトを立ち上げ作品を販売する。 (瀬戸勝之)
 グループ名は「マルマルでマルマル実行委員会」(事務局・金沢市)。石川、福井両県の三十〜四十代のベンチャー経営者ら六人で四月に結成した。第一弾としてコロナ禍で経営が厳しい飲食店のためにパチンコ店の駐車場を借りて、複数の店舗が共同で弁当を販売するドライブスルー会場を五月に設営した。
 会長の西江顕治さん(42)=オン・ザ・コーナー社長=と、事務局長の辻祐基さん=クロスロード代表=の二人は、ともにギターの愛好家。辻さんは一九六〇〜七〇年代の英国のロック音楽が好きで、エリック・クラプトンやジョージ・ハリスン(故人)が演奏する奇抜なデザインのギターにあこがれがあり、今回の企画を思い付いた。
 西江さんは「演奏用としての役目を終え、家に眠っているギターを再利用することは、SDGs(国連が唱える持続可能な開発目標)の理念に通じる」と賛同。コロナ禍で展示会の中止や延期が相次ぐ中、苦労している作家らの手助けにもなると考えたという。
 作品の募集は十月にスタートし、今月三十日まで受け付ける。これまでに九州から東北までの約二十人の作家が応募。ピンクや水色でボディー全体をペイントし、羽根などの細密な模様を施した幻想的な作品や、色鮮やかなガのイラストを描いた作品などが届いている。アコースティック、エレキとギターの種類は問わず、ベースの作品もある。
 展示会場は野々市市の家具・雑貨店「ウェルスプリング」で、同時に写真投稿サイト「インスタグラム」でも作品を公開し、「いいね」の獲得数で一〜三位の順位を決める。賞金は金沢市内の会社が運営する「シナジークラウドファンディング」を活用して調達する考えで、一口・五百円から資金を募っている。西江さんらは「個性豊かで多彩な作品が集まっている。二回、三回と継続していければ」と期待している。

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