J2磐田 J1復帰への命題<中>

2020年11月28日 05時00分 (11月28日 05時01分更新)
厳しいマークで倒される小川航基選手(左)。勝ち切れない要因の一つはFWの決定力不足=7月、磐田市のヤマハスタジアムで

厳しいマークで倒される小川航基選手(左)。勝ち切れない要因の一つはFWの決定力不足=7月、磐田市のヤマハスタジアムで

  • 厳しいマークで倒される小川航基選手(左)。勝ち切れない要因の一つはFWの決定力不足=7月、磐田市のヤマハスタジアムで
 J2の三十六節を終え、ジュビロ磐田の総失点39は、徳島ヴォルティスの27、アビスパ福岡の26と比べると多い。DF大井健太郎主将が(36)がけがで二節から離脱したことが大きく響いた。さらに、チーム戦術的にも高い位置から相手ボールを奪えず、最終ラインが下がりすぎたことも失点の要因となった。

◆補強失敗 フロント迷走

 新戦力が期待を裏切ったことも痛かった。元アルゼンチン代表で、スペインリーグでもプレーしたDFフォルリン選手(32)は今季、磐田に完全移籍したが、けがなどで出場ゼロ。昨年七月に完全移籍した元U−19オランダ代表のMFエベシリオ選手(29)はクラブの秩序を著しく乱す行為などがあったとして二月二十九日付で契約を解除。J1出場はわずか3試合だった。
 二人ともチームの中心選手としての期待が高まっていただけに、磐田強化部の事前調査で素行や健康状態が引っ掛からなかったのか、首をかしげたくなる。
 チームを支援するジュビロクラブの本田武さん(67)=磐田市=は「三十六節終了時の引き分け15は、甲府と並んでリーグ最多。決定力不足で勝ち切れないゲームが多かったことを証明した。引き分け15のせめて半分を勝ちにもっていったら、こんな迷走はなかった」と悔しがった。
 一九九四年の磐田のJ1昇格以来、応援している中沢武志さん(42)=磐田市=は「監督交代しても結果的には上位との差は広がった。磐田フロントは将来の明確なビジョンをもって、チームづくりを進めないと、(J1昇格は)厳しいと思う」と苦言を呈した。磐田のかつてのライバル、J1の鹿島アントラーズとは大きく水をあけられた。磐田フロントはチームの将来像を描き、それに沿った補強などチームづくりを進めるべきだ。 (川住貴)

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