加賀トンネル視察 加賀市長ら ひび割れ状況確認 遅れ理解も工費増「国対応を」

2020年11月28日 05時00分 (11月28日 05時03分更新)
トンネル底部にひび割れが発生した加賀トンネル内を視察する宮元陸市長(左)ら=加賀市細坪町で

トンネル底部にひび割れが発生した加賀トンネル内を視察する宮元陸市長(左)ら=加賀市細坪町で

  • トンネル底部にひび割れが発生した加賀トンネル内を視察する宮元陸市長(左)ら=加賀市細坪町で

 二〇二三年春の予定だった北陸新幹線金沢−敦賀間の開業延期が確実になる中、加賀市の宮元陸市長と市議十二人は二十七日、同市細坪町で加賀トンネルを視察し、延期の原因の一つになったひび割れの状況を確認した。終了後、宮元市長は工事の遅れに一定の理解を示し「現場の技術陣にできるだけ工期短縮に向けて頑張っていただくしかない」と要望。建設費の増加には「国がしっかり対応すべきだ」と述べ、国費での負担を求める考えを強調した。 (小室亜希子)
 加賀トンネルは石川・福井県境の延長五・五キロ。トンネル下部の地盤が地下水と反応して膨張し、トンネル底部が押し上げられる「盤(ばん)ぶくれ」が発生した。計約一キロに固定ボルトを打ち込んで変形を抑える追加工事が必要になり、工事が十カ月遅れる見通し。
 宮元市長らはトンネル側面の作業坑から内部に入り、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)の現場責任者から、ひび割れの原因や追加工事の内容について説明を受けた。その後、ひび割れが発生した場所まで歩いて向かい、現状を確認した。
 宮元市長は「かなり長い距離にわたり、亀裂が断続的に続いていた」と話し「日本のトンネル技術をもってしても発生してしまったのなら、致し方ない部分があったと思う」と述べた。開業遅れによる観光業などへの影響は大きいとし「さまざまなぶれで派生した被害には国がしっかり補償するのは当然。その上で、自治体としても必要な施策はできる範囲でやっていく」と述べた。
 金沢−敦賀間では、敦賀駅でも約一年半、工事が遅れている。

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