<私たちのシュウカツ 安城特別支援学校の1年> (下)定着支援
2020年11月27日 05時00分 (11月27日 12時34分更新)
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従業員が長く働いていける職場環境をつくるのは、企業側にとっても最優先課題だ。それぞれの企業が、従業員の障害特性と仕事内容に合った取り組みを進めている。
JR東海の特例子会社「ジェイアール東海ウェル」(名古屋市港区)の元社長、萩野義明さん(71)は在職中を振り返り、「まずは働くとはどういうことか、本人にしっかりと理解してもらうことが大切だと感じた」と話す。
安城特別支援学校の高等部で就職を目指して奮闘する生徒たちと支える側の地道な積み重ね。次回は、卒業後の生活に向けた授業について紹介します。
萩野さんが社長を務めたのは二〇一一年からの七年間。ウェル社は印刷や文書集配、物品管理などの業務を手掛ける。知的、聴覚、身体など約三十人の障害者と働いた。
この社員が苦手なことは何か、どうフォローすればできるのか−。「個性を理解した上で配慮し、支援体制をつくるのは受け入れの大前提です」と萩野さん。それでも休みがちになったり、仕事に身が入らなくなったりする社員もいた。...
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