J2磐田 J1復帰への命題<上>

2020年11月27日 05時00分 (11月27日 05時03分更新)
栃木戦で逆転負けし、サポーターに深々と頭を下げる磐田イレブン=9月19日、ヤマハスタジアムで

栃木戦で逆転負けし、サポーターに深々と頭を下げる磐田イレブン=9月19日、ヤマハスタジアムで

  • 栃木戦で逆転負けし、サポーターに深々と頭を下げる磐田イレブン=9月19日、ヤマハスタジアムで
 ジュビロ磐田は来季、J1昇格がなくなった。開幕戦は快勝したが、その後、優勝争いに絡むことなく、低迷した。昨年J1でクラブ初の最下位に沈み、運営する「ジュビロ」の小野勝社長はじめ、選手、スタッフは一年でのJ1復帰を誓っていた。J2で低迷を続けたのはなぜか。検証し、来季の昇格につなげたい。

◆波に乗れない 勝負弱さ

 不振の大きな要因は、上位定着するための連勝がなかったこと。最高は二連勝。これで優勝争いするのは難しい。徳島ヴォルティスは、甲府と並ぶリーグ最少の6敗と堅守を誇り、10戦負けなし。アビスパ福岡は12連勝を飾り、ともに勝ち点を上積みした。磐田は多くの選手が「連勝しないと上位にいけない」と口にしたが、ここ一番の試合で勝負弱さを露呈した。
 象徴的なのは二十節の栃木SC戦。2−1とリードしながら、終盤に2点を失い、逆転負けを喫した。ホームで確実に勝利を収めなければいけない試合で、相手の粘りに屈した。
 昨季後半から指揮を執ったフェルナンド・フベロ監督(46)の今季続投も、結果的に裏目に出た。昨季は4勝1引き分け6敗と、粘り強い戦いを演じた。今季開幕前「攻撃的で観客を楽しませるサッカーをしたい」と抱負を語っていたが、J2のサッカーは非常に守備的で対応に苦慮した。
 静岡産業大サッカー部の加藤知弘監督(41)は「フベロ監督のサッカーは前線に縦パスが入らず、相手DFにストレスを与えられなかった。サイドで人数をかけて崩す戦術も読まれていた」と分析する。今季のフベロ体制の戦績は7勝9引き分け7敗。開幕戦の快勝で三位となったが、その後の最高順位は十四節の四位止まりだった。
 磐田フロントは十月二日、フベロ監督退任を発表。鈴木政一強化本部長(65)が二十四節の京都サンガFC戦から指揮を執った。元日本代表のMF遠藤保仁選手(40)も獲得し、二十五節の松本山雅FC戦から出場。しかし、三十一節、首位の徳島ヴォルティス戦で敗れ、上位陣と大きく水をあけられ、三十六節でJ1昇格がなくなった。 (川住貴)

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