J1名古屋・稲垣祥、全試合出場よりチームの勝ち点「勝敗かかった場面なら、イエローもらってでも止める」
2020年11月27日 06時00分
名古屋グランパスのMF稲垣祥(28)が26日、オンラインで取材対応。累積警告にリーチのかかるボランチは、たとえ全試合出場を逃すこととなっても、チームの勝ち点最優先で体を張る決意を語った。チームは同日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習した。
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個人の勲章に特別な意識はない。ただチーム目標を必ず成し遂げたい。ここまで全30試合出場の稲垣は、プロ7年目で初のシーズン皆勤に近づいている。達成には累積警告による出場停止は禁物だが、ピンチを摘み取るためならば勝負どころで引く気はない。
「勝敗がかかったギリギリのところなら、間違いなくイエローカードをもらってでも止めにいく。フル出場に絶対的なこだわりは持たず、チームの結果に一番の重きを置いてプレーしたい」
天皇杯出場圏の2位以内、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏の3位以内を何より確保したい。稲垣は昨季、広島でACLに出場。ベスト16まで勝ち上がり「(Jリーグとは)サッカーそのものが異なっていた。1選手としてすごくいい経験になった」。財産を積み上げるため、ACL出場を願う。
25日の川崎の優勝決定試合で2位・G大阪が敗れたため、2~5位は勝ち点差6の熾烈(しれつ)な争いが続く。1戦ごとの結果が重いが、稲垣は今季の戦い方を貫く。「90分間で勝てればいい。うまくいかない時でも粘り強く、手堅く勝ち点1を大事に試合を進める」。球際は激しく、頭は冷静に、チームのために駆ける。
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