防ぎたい「父の児童虐待」 母のみのケア限界

2020年11月27日 05時00分 (11月27日 05時01分更新) 会員限定
小沼舞香ちゃんが両親と暮らしていた住宅=茨城県ひたちなか市で

小沼舞香ちゃんが両親と暮らしていた住宅=茨城県ひたちなか市で

  • 小沼舞香ちゃんが両親と暮らしていた住宅=茨城県ひたちなか市で
 児童虐待の対応件数が二十九年連続で過去最多となった。厚生労働省の統計では、加害者として「実父」が占める割合が年々上昇。二〇一九年度は、子どもの前で家族に暴力を振るう心理的虐待「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」の増加が全体の数を押し上げた。家庭内の問題に、行政はどう対処すればいいのか。専門家は、父親が抱える問題へのケアを含めた家族全体への支援の必要性を訴える。
 「自分も暴力を振るわれると思い怖かった」。十月、茨城県ひたちなか市で生後一カ月の小沼舞香(おぬままいか)ちゃんをドアにたたき付け、腹を殴るなどして死なせたとして、殺人容疑で父親(28)=鑑定留置中=が逮捕された事件で、県警の聴取に母親(24)はそう説明したという。
 県警によると、暴行は七月十五日から二十三日ごろまで繰り返されていた疑いがある。父親は「泣き声でストレスがたまった」と供述。夫婦間のDVはなかったとみられるが、母親はやめるよう伝えても制止しきれなかったといい、理由に夫への恐怖心をあげた。
 ひたちなか市では、一八年にもゼロ歳児に父親が暴行し死亡させた疑いのある事件が発生。再発防止のため、より丁寧な支援を心掛けてい...

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