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水白鍋山古墳全体像 図面に 中能登町教委が測量調査始める

2020年11月27日 05時00分 (11月27日 10時08分更新)
測量が始まった水白鍋山古墳=中能登町水白で

測量が始まった水白鍋山古墳=中能登町水白で

 中能登町教委は二十六日、同町水白の水白鍋山(みじろなべやま)古墳(町指定文化財)の測量調査を始めた。これまでも発掘、測量調査は行われてきたが、墳丘の段数など詳細な構造は分かっていなかった。年内に調査を終え古墳の全体像を明らかにした図面を作製。県指定文化財への格上げを目指す。 (稲垣達成)
 水白鍋山古墳(全長六十四メートル)は前方後円墳の一種で、ホタテガイのような形をした「帆立貝(ほたてがい)形古墳」として知られる。一九〇六(明治三十九)年に初めて発掘調査が行われ、石棺や銅鏡、ガラス玉などが出土。副葬品の特徴などから五世紀前半に築かれたとされる。
 町教委は、同古墳が多数の古墳が集中する久江川流域にあり、その中でも規模が大きいことに注目。旧鹿島町時代の昭和五十年代に二度の測量調査をしたが、周囲の古墳との関係や歴史的価値を明らかにする上で、具体的な構造を把握する必要があると判断。測量調査に乗り出した。
 担当する学芸員の福永徹さん(34)は「築かれた年代や大まかな構造など最低限の情報しか分かっていない。県指定の文化財に向けた第一歩。これまでの調査を基に全容を解明し、他の古墳との関係性も明確にしたい」と語った。
 町教委は同古墳の近くの山中に約五十基の古墳を確認。来年度以降、順次調査を進める方針。

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