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【ジャパンC】コントレイルの状態は『菊花賞以下』本紙獣医師記者が動画を比較して見つけた“気になる”2点

2020年11月27日 06時00分

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コントレイル

コントレイル

◇獣医師記者・若原隆宏の「競馬は科学だ」
 ジャパンCは「3強対決」が注目を集めるが、穴馬が1頭以上食い込むと、その分、一角崩しが生じる。一角崩しを演じる穴馬を探すことももちろん穴党の重要な興味だが、3強のうちどこに逆らい得るのかという切り口も、同様に重要だ。記者はコントレイルに逆らう。
 端緒は1週前追いだった。18日の栗東CW。ダノンファラオらとの3頭併せの内に入ったが、4角で先行2頭の直後に取り付いてから案外に伸びない。目いっぱいではなかったものの、鞍上の福永は手綱を押していた。トモの振り出しがやや浅く、思ったより直線激戦となった菊花賞の疲労が抜けきっていないのでは、との印象を受けた。
 25日は福永騎乗の栗東坂路単走。菊花賞の最終追いも騎乗者こそ助手だったが栗東坂路単走。どちらも動画が残っているので、改めて並べて比較した。
 調教VTRで観察できるのは中腹の右カーブを抜けてから撮影塔まで。カーブを抜けたあたりに、ラチの支柱の色が変えてある。ラスト2F標の目印だ。撮影塔はゴール線の少し手前。ラスト2F標から撮影塔の視野の限界まで、完歩を数えるとどちらもちょうど58完歩だった。ストライド長は平均すればほぼ同じだと評価できる。
 主に違っているのは2点。一つはトモの振り出し幅だ。1週前に比べて広がっていて、良化したのはうかがえるが、菊花賞の直前は後蹄が自らの前蹄を蹴り飛ばしてしまいそう、すなわち後突しそうな柔らかさだった。それに比べるとまだ及ばない。
 もう一つは頭頸(とうけい)部の位置だ。菊花賞直前は首ごとよく沈んでいて、肩周りを柔らかく回すことでストライドを確保していた。今回は首が上がって、その分、重心も高めに位置している。重心と地面(蹄がける地面が力点だ)が離れると、走行時に要求される慣性モーメント(距離と質量の積)も増大。エネルギー効率が損なわれる。同じストライドを確保できていても、走りの質は当時のレベルには戻りきっていないように映る。
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