本番朝の練習"自分流"見つかれば大崩れがなくなります!

2020年11月26日 11時33分

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 今回は、ラウンド前の朝の練習についてです。コースに出る前の最後の調整では、限られた時間でどんなことを考え、どんな練習をすれば良いのでしょうか。練習場と練習グリーンに分けて紹介します。 (取材・構成 堤誠人)

よく使う番手を中心に

 私はラウンド前、だいたい決まったルーティンに沿って練習しています。練習場では、コースで多く使うことになりそうな番手を中心に打っていきます。プロによっては、SWからドライバーまでの13本を一通り打つ選手もいます。
 その日の体調にもよりますし、特に朝が冷え込む今の季節では、体がなかなか動きづらいなと感じることがあります。寒くて1枚羽織ったり、雨が降ってレインウエアを羽織ったりしても動きづらくなります。
 こんな時はテークバックをしっかりと動かしていきたいので、ストレッチをするという意味を含めて打ちます。高めにティーアップして、クラブはボールに合わせてセットアップします。そして、力を入れて打つというよりは、ストレッチという感じでしっかり体全体を使って大きく振っていきます。
 また、ちょっと疲れてくると前傾角が途中からなくなってきやすくなってしまいます。そのことを防ぐため、次のようなドリルにも取り組んでいます。

打球の行方は見ない!

 いつもよりもクラブを短めに持って構えて、フルショットするのではなく、ボールをしっかり見て前傾角をキープすることを意識しながら打ちます。打った後も打球の行方は見ずに、視線はボールがあった場所に残しておきます。このドリルを練習してからコースに出ています。
 次は練習グリーンです。ラウンド前のパター練習で大切にしていることは、その日のグリーンの状態を知ることです。タッチを知ることが最も大切なので、まずはタッチを調べます。
 いつもやっているのはボールを3つ置いて、順々に打っていく練習です。まずは5メートル以上の長い距離を目指して打っていきます。カップを見ながら3球連続で打つのですが、「だいたいカップの辺りに届くだろう」という自分の感覚に基づいて打っていきます。

場所を変えて何度も打つ

 この時にボールがカップの手前までしか届かなかった場合は、自分が思っているよりもグリーンが重たいということになります。カップよりも奥に行ってしまった場合は、思っているよりもスピードが乗っていることになります。この結果によって、その日の自分の感覚をつくっていきます。
 この練習を、場所を変えながら何回かやることによってタッチが合いやすくなります。もし起伏のあるグリーンなら、上りのパットや下りのパットの距離感を合わせることも大切になります。タッチが合ってくると、今度はショートパットを練習したり、スタート直前に本番さながらの集中力で1球だけ打つ練習をしたりすることもスコアアップにつながります。
 「朝、このドリルをすれば調子がいいな」などと基本のルーティンを発見できれば、スコアの大きな崩れがなくなってくると思います。調整の仕方が分かると、どんどんスコアも良くなっていきます。ぜひ、試してみてください。

【しのぶのひとりごと】

プレーオフは『先』と『後』、どちらが有利?私は“先攻”派です

 ここまで、今年の国内の女子ツアーは13試合のうち4試合がプレーオフの決着になっています。追いつかれた立場と追いついた立場、プレーオフで使用する18番の正規のラウンドの結果などにもよりますが、マッチプレーに近い形になるので、選手も「バーディーを取ってやろう」という気持ちになると思います。
 私も2度、プレーオフを経験していますが、何とも言えない緊張感や優勝へ向けてのワクワク感がありました。プレーオフでティーショットを打つ順番は、コインを投げて表か裏かで決めました。選手それぞれだと思いますが、私は先に打っていきたい方でした。
 このような流れも、少なからず試合に影響があると思います。
 また、プレーオフは優勝争いのプレッシャーだけではなく3日間大会なら54ホール、4日間大会なら72ホールを終えた後の戦いなので、体力や気力、集中力の全てが要求されます。
 今年はコースセッティング担当で試合のセッティングをさせていただいたのですが、18番ホールだけはプレーオフの可能性があるため、もう2カ所のピンポジションを考えます。試合展開を想像しながらピンの位置を想定させていただけるのも、とても楽しい経験です。

▼諸見里しのぶ(もろみざと・しのぶ) 1986(昭和61)年7月16日生まれ、沖縄県名護市出身。身長160センチ。ダイキン工業所属。おかやま山陽高を卒業後、2005年のプロテストに合格。06年にツアー初優勝し、09年には6勝を挙げ賞金ランキング2位と躍進した。国内メジャー大会3勝を含むツアー通算9勝。昨季限りでツアーの第一線から退いた。

取材協力 森永高滝カントリー倶楽部(千葉県市原市古敷谷1919) (電)0436(96)1266(代表)
(毎月第2・4木曜日の紙面に掲載)
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