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日本シリーズの巨人惨敗…その責任はセ・リーグ5球団にある 独走許して緊張感なく“井の中の蛙”に

2020年11月26日 11時12分

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試合後、グータッチする巨人・原監督(左)とソフトバンク・工藤監督

試合後、グータッチする巨人・原監督(左)とソフトバンク・工藤監督

渋谷真コラム・龍の背に乗って【日本S特別編】


◇25日 SMBC日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4ー1巨人(ペイペイドーム)
 ソフトバンクの4連覇とともに、パ・リーグの8連覇が決まった。今回で71度目の日本シリーズは、パが36勝、セが35勝。第1回で毎日が松竹を下して以来、パの制覇回数が70年ぶりに上回る歴史的な瞬間となった。
 巨人を粉砕した4戦7発。ソフトバンクにあって中日にはないもの。それは4年連続リーグ最多の126本塁打を記録した長打力だ。各打者の能力が高いのは間違いないが、成長を促したのは2015年に設置したホームランテラスだろう。前年の95本から141本に激増。「打たれたのも増えるじゃないか」。もちろん増えた。本拠地では前年34本打ち、36本打たれたのが、77本と67本へ逆転した。ついでにホームランラグーンを19年に設置したロッテの例も紹介する。前年に本拠地で36本打ち、55本打たれたのが、72本と74本になった。当然、どちらも増えたが、両球団とも打った方が増加分が多い。
 今季のナゴヤドームでは31本打ち、48本打たれた。仮に同じようなエリアを新設したとして、ソフトバンクやロッテと同じように行く保証はない。ただ、どちらの設置時にも在籍したロッテの鳥越ヘッドコーチからは、こんな話を聞いた。
 「不思議なもので(テラスやラグーンを飛び越えて)スタンドに入る打球が増えたんです。力みがなくなるからでしょうか」。結果は自信を生む。打者はつけるが、投手は失う。しかし、最終的には指名打者論争と同じで、損得だけを論じても結論は永遠に出ない。描くチームの未来に、家(球場)の広さを合わせるのだ。
 いつまで待っても物足りない得点力。ソフトバンクよりたくさんの本塁打を打ち、多くの得点を挙げた巨人を追わねばならない。昨季は9ゲーム差の5位。今季は8・5ゲーム差の3位。勝利数は増え、順位も上がったが、トップとの距離は実は縮まっていない。巨人に独走を許し「井の中のかわず」にしたのは誰だ。このシリーズの責任は、緊張感のないリーグにした5球団にある。

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