江戸時代の小浜 想像して 古文書の会 資料解読し出版 

2020年11月26日 05時00分 (11月26日 09時49分更新)

「かつての小浜の街並みを想像してほしい」と話す相津会長 

 町名の変遷や人口推移記載

 小浜市民有志らでつくる「小浜古文書の会」は、江戸時代における小浜市小浜地区の町名の変遷や人口推移などがわかる資料を解読し、「小浜町会所留書(おばままちかいしょとめがき)の抜書(ぬきがき)」として出版した。(鈴村隆一)

町名の変遷などがわかる小浜町会所留書の抜書。左端は原本=いずれも小浜市内で

 解読した資料は、地誌として評価が高い「拾椎雑話(しゅうすいざつわ)」を書いた近世小浜の町人学者木崎●(=りっしんべんに易)窓(きざきてきそう)(一六八九〜一七六六年)の帳面が大元とみられる。この帳面は木崎が町年寄を務めた時期に、町会所が所蔵する文書を閲覧して作成。後世の町会所関係者が職務遂行のためにその帳面を書き写したものを会員が入手し、会として読み解いてきた。
 留書の抜書の記載は一六三一〜一七四一年までの記録。かつては五十二町あった町名の統廃合や男女別の人口のほか、僧侶の数や物乞い小屋の規模、盲目の人たちがどこにどの程度住んでいるかも載せられており、税金の徴収や免除の判断に使われたと推察される。寺院が借家を持ち、収入を得ていたことがわかる記述もある。
 出版にあたっては、歴史学者の藤井譲治京大名誉教授が監修した。古文書の会の相津幸子会長(66)は「この本を手に取り、かつての小浜の街並みを想像してみてほしい」と呼び掛けている。一冊五百円で二百冊作成。(問)相津会長=0770(52)0884

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