敦賀手前の先行開業要求も 福井や南越まで 知事「可能なら」

2020年11月26日 05時00分 (11月26日 09時37分更新)

 杉本達治知事は二十五日、県庁で定例会見に臨み、北陸新幹線金沢−敦賀間の二〇二三年春開業が敦賀駅(敦賀市)の難工事などで一年半遅れる見通しとなっていることに関し、「福井駅、あるいは南越駅までの先行開業が可能なら先行開業を求めていく必要はある」と話した。杉本知事が、敦賀駅を除く先行開業に肯定的な発言をしたのは初めて。(尾嶋隆宏)
 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構のこれまでの説明によると、建設に最も遅れが生じているのは敦賀駅で「遅延は一年半」とされる。このため一部の国会議員らから金沢−福井(福井市)、または南越(仮称、越前市)までを先行開業させるのも選択肢だとの発言が出ていた。
 杉本知事は「分からないのは加賀トンネル工事の遅れ」とも述べた。石川・福井県境の同トンネルでも工事遅れは生じており、「遅延は十カ月以上」とされている。杉本知事は、国の有識者検討委員会が十二月上旬に示す中間報告などを基に、加賀トンネル、敦賀駅の遅延がどこまで短縮され、双方の遅れ差がどの程度になるのかも見定め「合理的であれば先行開業も考えることはある」と話した。
 また建設費が二千八百八十億円増加する見通しであることには「(二〇一九年三月の)前回に建設費が二千二百六十三億円増えた時は、やむを得ない経費だった。今回は工事が遅れる上での増額。国は前回を上回って地方負担を減らす必要がある」と注文を付けていた。

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