収穫野菜 その場で満喫 農家とシェフ企画

2020年11月26日 05時00分 (11月26日 10時21分更新)
北崎友和さん(左)とともにショウガを収穫する参加者=白山市剣崎町で

北崎友和さん(左)とともにショウガを収穫する参加者=白山市剣崎町で

  • 北崎友和さん(左)とともにショウガを収穫する参加者=白山市剣崎町で
  • 伊藤篤史シェフが調理した野菜をガレージで味わう参加者=白山市剣崎町で

◇白山で「畑フレンチ」

 農家と一緒に野菜を収穫し、シェフが調理してその場でいただく−。白山市剣崎町で、野菜などを栽培する農家「うつろふ」が、自然環境や農業、料理人の思いを五感で体験してもらう「畑フレンチ」を始めた。うつろふの北崎友和さん(43)は「土や空気に触れ、自然を味わえる場をつくりたい」と話す。 (都沙羅)
 十一月中旬、軍手と長靴姿の参加者十二人が県内外から集まった。北崎さんの手ほどきを受けながら、ニンジンやショウガなど季節の野菜を夢中で掘り起こす。苗植え作業も手伝い、参加者は約二時間、土に触れた。
 一方、畑近くのガレージでは食事の準備が進む。厨房(ちゅうぼう)に立つのは金沢市のフランス料理店「流寓(るぐう)」の伊藤篤史シェフ(38)。収穫したてのニンジンを焼いて豚肉料理に添えたり、ガレージ脇のカキの実をもいでソースに仕立てデザートにかけたりするなど工夫を凝らす。
 北崎さんはもともと、金沢市内の企業でデザインの仕事をしていた。仕事に打ち込みながらも、「本当に自分らしく生きているか。社会に貢献しているのか」と自問。二〇一三年に退職し、「持続可能な暮らしを提供しよう」と、翌年に独立して就農した。化学肥料を使わない環境に配慮した野菜作りをしてきた。
 野菜を食べる消費者に、「畑の土や空気、育てた農家や料理の作り手を見せたい」と考えるようになった。畑フレンチは、そうした北崎さんの思いと、新型コロナウイルス禍でも食事を楽しんでほしい知人の伊藤シェフが共同で企画した。
 七月から始まり、月に一度開催する。これまでに三回参加した金沢市の会社員山本藍(あい)さん(26)は「料理はもちろん、土に触れるこの空間が好き」と笑顔。
 収穫した野菜は持ち帰れる。食事も含めて参加費用は一人六千円(税込み)。十二月は休会し、次回は来年初めごろの予定。(問)北崎さんuturofu.uturofu@gmail.com

関連キーワード

PR情報