<ここにあり 滋賀企業訪問> 東近江・辻プラスチック
2020年11月26日 05時00分 (11月26日 05時00分更新)
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「辻プラスチック」(東近江市五個荘奥町)は今秋、西アフリカのニジェールとセネガルで現地法人を立ち上げ、ソーラーシステムを利用した商品の展開を始める。アジア進出などに比べて、アフリカに進出する企業は全国的にも限られる中で、社員三十五人の湖国の企業が、アフリカに新たな風を吹き込もうとしている。(芳賀美幸)
同社が展開を目指すのは、いずれもソーラーシステムを利用して、携帯電話やランタンを充電できる機器と、農業用水を井戸からくみ上げるポンプシステム。両製品とも、鉛電池やリチウムイオン電池を使わない電気回路の部品「キャパシター」を使っているのが特徴。耐久性に優れ、劣化に伴うメンテナンスや交換のコストがかからないのが売りだ。
海外部主任の林佐紀さん(35)によると、アフリカでは地域によって、携帯電話が普及しているものの、自宅などに電源がないため、片道十キロ近く離れた場所まで携帯電話を充電しに行くこともあるという。また、農村部では、かんがいシステムが整備されておらず、干ばつ被害などが深刻な問題になっている。
こうした現地のニーズをとらえて、同社では、アフリカ開発会議(TICAD)のプログラムの一環...
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