「第三者委結論と距離」 一宮・中3自殺訴訟、和解勧告で市長
2020年11月25日 05時00分 (11月25日 15時21分更新)
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二〇一七年に飛び降り自殺した一宮市内の中学三年生の男子生徒=当時(14)=の両親が市に損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁一宮支部が市の責任を認める内容で和解勧告したことについて、中野正康市長は二十四日、「(自殺の原因などを調べた)第三者委員会の結論と距離があるという印象。一つずつ検証している段階だ」として受け入れるかどうか明言を避けた。
同日の定例記者会見で、本紙の質問に答えた。市側は訴訟で、自殺と学校側の対応に因果関係はないとして請求棄却を求めている。
原告代理人の弁護士によると、裁判所が十二日に示した和解案では、生徒が担任との不和などで精神的負担を抱える中、受験直前の面談で別の教諭が「志望校に全部落ちたらどうする」と発言したことによって、「衝動的に自殺を選択するのは予見できた」と指摘。市に安全配慮義務違反があったとして、原告の主張をほぼ全て認め、請求額の九割の支払いを命じている。...
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