「誰が俺の名前と顔を使う許可を出したんだ?」ACミランのイブラヒモビッチがサッカーゲームの肖像権巡って問題提起
2020年11月25日 11時10分
元スウェーデン代表でACミラン(イタリア)のストライカー、ズラタン・イブラヒモビッチ(39)が24日、EAスポーツ社の世界中で人気を誇るサッカーゲーム「FIFA」の肖像権について自身のツイッターを通じて問題提起した。
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「誰が俺の名前と顔を使う許可を出したんだ? FIFPro(国際プロサッカー選手会)か? 俺はFIFProのメンバーだという認識はない。もしメンバーなら、正しい知識がないまま、何か巧妙な手口で入れられてしまったのかもしれない」と疑問を投げかけた。
さらに「FIFA(国際サッカー連盟)にもFIFProにも、俺を使って金もうけをさせる許可なんて、一切出していない。この何年も許可なく、誰かが俺の顔と名前を使って、金もうけしている。すぐに調査をするべきだ」と呼びかけた。
これに対し、今季からトットナム(イングランド)に復帰したウェールズ代表のFWガレス・ベイル(31)が、自らのツイッターで「興味深い話だ。FIFProって何だ?」と同調する姿勢を見せた。
一方、EAスポーツ社は「私たちは多くのリーグやチーム、個々の選手と協力し、選手の肖像権を確保しています。そのひとつがFIFProです」と英スカイスポーツの取材に答えた。EAスポーツ社は8月にACミランと独占的な複数年のパートナーシップ契約を締結。ACミランの選手や本拠地を使用する許可を得たという。
サッカーゲームの「FIFA」シリーズは競合する「ウイニングイレブン」と比べ、フルライセンスを得ているリーグ、クラブが多いのが特徴。世界一流の選手たちの顔や動き、スタジアムなどが細部にわたってグラフィックスで再現されている。
しかし、イブラヒモビッチの代理人を務めるミノ・ライオラさんは「これまで何度もEAスポーツ側に話してきたが、FIFProやACミランは、選手個人の権利は有していない」と自らのツイッターで主張した。
両者の言い分は真っ向から対決している。ゲーム内の選手の実名とグラフィックスで描かれた容姿などの権利は、どのように存在し、誰が有するのか。長年、放置されてきた問題に、議論の火をつけた。
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