3連休石川県内 にぎわいと危機感 宿泊業者「旅行へ冷や水」

2020年11月22日 05時00分 (11月25日 10時30分更新)

観光客でにぎわうひがし茶屋街=21日、金沢市東山で(久米洋一撮影)


 全国で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中で迎えた三連休初日の二十一日、石川、富山県内は多くの観光客でにぎわった。一方、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の見直しも発表され、各地の宿泊業者からは「せっかく盛り上がった旅行への冷や水になる」と影響を危ぶむ声も上がる。(堀井聡子、松本芳孝、中川紘希)
 金沢市のひがし茶屋街の飲食店には行列ができた。着物姿で家族四人で散策していた埼玉県の関戸雅美さん(55)は「本当は五月の大型連休に旅行する予定だった。コロナの不安もあったけど前から予約していたし、石川県は感染者が少なくまだ安心」と話した。
 JR西日本金沢支社によると、この日の東京発金沢行きの北陸新幹線は二十日午後一時現在で、三十二本のうち十二本が満席。
 人気スポットの金沢21世紀美術館のこの日の入館者数は、午後六時現在で七千九百六十六人。今年九月の四連休初日より約千人多い。月別では、十月が前年比の六割、十一月は二十日現在で七割と戻りつつある。ただ「第三波」への不安も広がり、落合博晃広報室長は「この調子で入館者が増えるか、先は読めない」と楽観視していない。
 日本医師会は「我慢の三連休」として不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。感染拡大で宿泊キャンセルもあり、石川県七尾市・和倉温泉の旅館「ゆけむりの宿 美湾荘」では、三連休で約二十件キャンセルがあった。別の予約ですぐ埋まったが、企画販売部の白髭(しらひげ)哲部長は「地元客の利用を増やすPRも必要かもしれない」と話した。
 Go To トラベルを使った感染拡大地域への旅行の新規予約を一時停止することについて、富山県黒部市宇奈月温泉の旅館「延楽」社長で、宇奈月温泉旅館協同組合の浜田政利会長は「連休中ほぼ満室の旅館が多く、うちは来年一月末まで平日もほぼ満室。現時点で大都市圏からのキャンセルもほとんどない」と話す。
 一方で、金沢市の「金沢彩(さい)の庭ホテル」の担当者は「旅行先を感染拡大地域から金沢へ変える人が出る可能性はあるが、全体的に旅行の熱が冷めるのは必至。年末年始の予約もまだ埋まっていないのに、さらにキャンセルが増える」と危機感を募らせた。

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