【石川】会席料理に 器セット コロナ禍「加賀ブランド」戦略

2020年11月25日 05時00分 (11月25日 09時58分更新)
発表された会席料理向けの共同ブランド「山中&九谷(仮称)」=24日、石川県加賀市役所で

発表された会席料理向けの共同ブランド「山中&九谷(仮称)」=24日、石川県加賀市役所で

  • 発表された会席料理向けの共同ブランド「山中&九谷(仮称)」=24日、石川県加賀市役所で

◇山中漆器と九谷焼

 石川県加賀市の山中漆器と九谷焼の両組合が初めてタッグを組み、会席料理向けの共同ブランド「山中&九谷(仮称)」をつくる。互いの製品をセットにして県内外の料亭や高級レストラン、カフェなどに売り込む。新型コロナウイルスの影響でかつてない打撃を受ける中、「加賀ブランド」として打ち出すことで活路を見いだす。
 セットは四種類を用意。一つは九谷焼のベテラン作家による酒器と、つやを消してカジュアルに仕上げた真塗りの漆器をそろえた。もう一つは若手作家による酒器と、木目が美しい拭き漆の漆器を組み合わせた。食洗機に対応する樹脂製漆器も朱と黒の二種類のセットを設け、使うニーズに応じて組み合わせできる。
 試作品の制作に山中漆器の十社程度、九谷焼の二十数人が協力。加賀市内の飲食店や旅館に試作品を出してもらい、利用者に使用感などを調べ、来年四月以降に売り込む。
 新型コロナに伴う需要の落ち込みや展示会の中止などで、両産地は深刻な打撃を受けている。各組合と市が打開策を検討する中で、知名度の高い双方のセット化が決まった。市は国の新型コロナ臨時交付金を活用し、企画の人件費や試作品の制作費として三千万円の財政支援をした。
 共同ブランドの発表会が二十四日、加賀市役所であり、山中漆器連合協同組合の竹中俊介理事長は「売り上げ激減で職人が仕事を辞めてしまうと、産業自体が廃れてしまう」と強調し、加賀九谷陶磁器協同組合の山本篤理事長は「生き残りの武器になる。力を合わせて頑張っていく」と力を込めた。宮元陸市長は「逆境をチャンスと捉えて支援していく」と述べた。

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