放射線の働き さあ実験 レンズメーカー 鯖江・中央中で授業
2020年11月25日 05時00分 (11月25日 09時36分更新)
放射線について学ぶ出前授業が二十四日、鯖江市中央中学校で始まった。理科の授業で学んでいる三年生が、実験などを通して放射線の産業利用を学んだ。
講師は同市丸山町三の眼鏡レンズメーカー、サンルックスの長谷仁社長ら三人。同社はプラスチックレンズの製造技術を生かし、放射線の作用を体験できる学校教育教材を手掛けている。この教材を使って二〇一六年から出前授業を行っている。
この日は十クラスのうち三クラスの生徒が受講。生徒たちは、六十度で透明になり軟らかくなる特性のある樹脂を用いて実験した。放射線を当てた樹脂と、当てていない樹脂を六十度の湯にそれぞれ浸して伸ばし、放射線を当てることで強度が増すことなどを体験した。参加した生徒は「放射線の利用の可能性を感じた」などと話していた。
出前授業は二十五〜二十七日に、同校の残る三年生を対象に開かれる。十二月四日には東陽中学校でも行われる。 (清兼千鶴)
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