本文へ移動

道路の状態 AIで判別 県など 除雪効率化目指す 来月から実証実験

2020年11月25日 05時00分 (11月25日 09時30分更新)

 県は十二月から、人工知能(AI)を活用し、県管理道路のカメラ画像を基に凍結や積雪など路面状態をリアルタイムで判別する実証実験を始める。来年八月にかけて有効性を検証し、除雪や凍結防止剤散布など作業の効率化を目指す。日本気象協会と情報解析会社「スペクティ」(ともに東京都)との共同で取り組む。県によると、同様の実証実験で官民が連携するのは全国初。 (山本洋児)
 三者が覚書を締結し、二十四日に発表した。実証実験では、協会と同社が共同開発したAIによる「路面状態判別技術」を、県管理道路に応用する。カメラは百五十五カ所のうち、福井市の国道158号や勝山市の国道416号、坂井市の県道など五カ所が候補。協会と同社が二、三カ所を選定する。
 県はカメラ画像を十分間に一回のペースで同社に提供。道路パトロールに合わせ実際の路面状況も報告する。AIは「乾燥」「湿潤」「凍結」「積雪」などと分類し、それぞれ複数の段階に分けて評価する。県の報告と判別結果は照合し、その差をAIに学習させることで精度を高めていく。
 協会と同社は実証実験を経て全国に同様の取り組みを広げ、適切な道路管理や自動運転の推進などにつなげたい考え。県によると、路面状況を判別するための計測機器は高額な上、技術的に開発途上のため、これまでは人の目に頼ることが多かった。自然災害の頻発や人手不足を背景に、若手の県職員が協会と同社に提案して実現した。
 県内は一八年二月に大雪に見舞われ、あわら市から福井市にかけての国道8号で、一時千五百台の車両が立ち往生するなど、県民生活に支障が出た。県土木部の小川俊昭部長は「実験の結果を踏まえ、凍結防止剤散布や除雪の効率化につながるような手法を検討していきたい」とコメントした。

関連キーワード

PR情報

福井発の新着

記事一覧