「崖っぷちの崖っぷち」らしさ見えぬ名将…巨人・原監督『静』も『動』も裏目続き

2020年11月25日 06時00分

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ソフトバンクに3連敗しベンチを後にする原監督

ソフトバンクに3連敗しベンチを後にする原監督

  • ソフトバンクに3連敗しベンチを後にする原監督
◇24日 SMBC日本シリーズ第3戦 ソフトバンク4―0巨人(ペイペイドーム)
 あと一人で『ノーノー』を回避したことだけが救いだった。巨人が1安打完封負けを喫して第1戦から3連敗。2年連続の“スイープ”に王手をかけられ、あっという間に「崖っぷちの崖っぷち」(元木ヘッドコーチ)まで追い込まれた。
 この第3戦は先発のサンチェスが何とか粘ったことで7回途中まで2点差で耐えた。しかし、攻撃陣が沈黙。初対決の左腕ムーアからモイネロ―森とつながれ、9回2死まで無安打。丸の安打で最大の屈辱は逃れたものの、出場36度目で通算204試合目となった日本シリーズで、球団史上初となる無安打無得点負けは目の前だった。
 それにしても、“らしさ”が見えないのは名将のタクトだ。こうした苦境の時にこそ頼りになるのは原辰徳監督(62)の選手起用だが、このシリーズでは鳴りをひそめている。
 2連敗で迎えた第3戦では下位打線の打順を入れ替えたとはいえ、スタメンの9人は3試合続けて同じメンバー。不思議なほどに静かだが、このシリーズの打率は全員が2割以下と低空飛行が続いている。
 動いた部分でも裏目に出た。この日はベンチ入りの投手枠を「1」増やし、代わりに外野手の石川を外した。すると、今度は先発投手が踏ん張ったにもかかわらず、反撃のチャンスとなった8回一死一、二塁で右打者が“枯渇”。左腕のモイネロに対して田中俊、重信と左打者を起用して連続三振で逸機した。ベンチに残った野手は炭谷と増田大。いずれも“最後の捕手”“緊急事態要員”で、使うに使えなかったということだろう。
 ここまでは「静」でも「動」でも効果が出ていない。第2戦後には「日本シリーズというのは、こういうチームで勝ってきたんだ、というのだから」と、レギュラーシーズンを独走した形を崩さない考えを示していた。しかし、結果は3連敗。指揮官は「もう前にいくしかない」と25日の第4戦を見据えた。この逆流を食い止めるには、指揮官の力も欠かせない。

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