流通経大・アピアタウィア久 重圧を乗り越え進化 「来年は自分の価値を高める年に…」

2020年11月25日 06時00分

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◇関東大学サッカー「旬の男たち」
 関東大学サッカー2部リーグ(東京中日スポーツ後援)に所属する流通経大のセンターバック、アピアタウィア久(4年・東邦)は今季のリーグ戦のピッチにまだ3試合しか立っていない。というのも、来季正式加入するJ1仙台の方で10月下旬まで活動していたからだ。仙台の特別指定選手としてJリーグ6試合でプレーし、流通経大に戻ってきた。

流通経大のアピアタウィア久(C)JUFA/Reiko Iijima

 ガーナ人の父を持つ191センチは圧倒的なヘディングの強さを武器に大学入学後に頭角を現した。
 「(流通経大の中野雄二)監督に『空中戦だけは負けるな』と言われたので、(空中戦の競り合いで)はね返す練習をひたすらやりました」
 その成果として、1年時の終わりにU―21日本代表のメンバーに1度選出された。ところが、2年時から3年時の途中までは思い描くプレーができなかった。スランプに陥って伸び悩んだ。
 「(U―21日本代表入りしたことで)注目されて、周りの目を気にするようになりました。そのプレッシャーに負けちゃった感じだと思います。ミスが多かったです。でも、そういうことがあったおかげで、メンタルがだいぶ強くなりました」
 周囲の目やのしかかる重圧に慣れた昨秋あたりから自分のプレーを取り戻し、「(伸び悩んだことで)あきらめの気持ちが若干ありました」というプロへの道を切り開いた。「調子がよくて、自信がつきました」とJデビュー戦で好プレー。初陣から3試合目の川崎戦(10月10日)で元日本代表FW小林悠にゴールを許したが、それを糧にレベルアップしている。
 「(小林の動きを)気にしてはいたんですけど、いつの間にか自分の裏を突かれて点を取られました。でも、裏の対応をそこからもっと意識するようになって、(今は)裏をあんまり取られなくなりました。高いレベルを経験できて、自分の成長につながっているかなと思います」

特別指定選手としてすでに仙台でJ1デビューしているアピアタウィア(左)


 今季の大学生選手の中では出世頭と言えるだろう。しかし、てんぐには決してならない。「(活躍しても)あんまり調子に乗らないように。勘違いしないように」と戒める母・由美さんの言葉を胸にしっかりと刻み、プロとしての正式スタートをまもなく切る。「来年はスタメンでバリバリ試合に出て、自分の価値を高める年にしたいです。将来的には海外でやってみたいです」との目標に向かい、謙虚に進化に努める。

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