地震前兆?不安視も…九十九里浜に大量ハマグリの謎
2020年11月24日 05時00分 (11月24日 05時00分更新)
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千葉県の九十九里浜の海岸で、特産のハマグリが大量に打ち上げられる怪現象が起きている。漁業権を持つ漁協などは海に戻す作業をしており、国や県は「採らないで」と強く呼び掛けるが、高級食材のハマグリだけに県内外から来て持ち帰る人が続出。一方、SNSでは「地震の前兆では」と不安視する声も。騒動の現場を歩いた。 (木原育子)
◆持ち帰る人続出
二十日、九十九里浜海岸。「わ〜、こんなにいっぱい。豊作だわ」。大量のハマグリが入ったバケツを重そうに抱えながら、東京都墨田区から来たという女性(62)が声を弾ませた。「食べきれないから、ご近所さんに配ろうと思っているの」と満面の笑み。九十九里浜全域には漁業権が設定されているが、「知っているけど、こんなにあるなら少しぐらいいいじゃない。海の恵みよ」と押し通した。
ハマグリは直径十センチ程度と大きめ。別の男性によると、十分程度で一キロほどが拾えたという。記者もくるぶしが水につかるほどの浅瀬に入り、海中に手を入れてみた。波しぶきとともにハマグリが手のひらにぶつかり、さらに海中の砂をかきあさると、指先にハマグリの殻が当たった。確かに正直、心躍る。
海岸の駐車場には、...
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