住民育む 花のもてなし 中島 のと鉄沿線 植え続け5年 季節ごとに菜の花、コスモス…

2020年11月24日 05時00分 (11月24日 05時02分更新)
菜の花の種をまく田中洋子さん(左から2人目)ら=七尾市中島町小牧で

菜の花の種をまく田中洋子さん(左から2人目)ら=七尾市中島町小牧で

  • 菜の花の種をまく田中洋子さん(左から2人目)ら=七尾市中島町小牧で

 七尾市中島町小牧の住民らが、のと鉄道沿線に花を植え続けている。人気アニメ「花咲くいろは」に登場する駅のモデルとして知られる西岸駅(同市中島町外)近くの畑や農道沿いを整備。沿線に彩りを添え、乗客らをもてなしている。 (稲垣達成)
 取り組んでいるのは、地元農家らでつくる「小牧農道・用排水路管理組合」の女性たち。五年前から本格的に活動し、春は菜の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスを咲かせる。冬を除き、年間通して季節の花々を楽しめるため、写真撮影に訪れる人も少なくないという。
 「あそこ、見てほしいんちゃ」。中心となって取り組みを進める田中洋子さん(80)が手招きする。「春になるとここでサクラと菜の花が満開になってね。線路もカーブになっとって、きれいな写真が撮れるんだよ」。足元には自身が植えた色とりどりのハボタンが花開く。「皆が喜ぶ顔が見たくて」
 一帯は車窓から眺められる絶景スポットの一つ。乗客に景色を楽しんでもらおうと、列車もゆっくり走行する。運転手の畑中小百合さんは「気持ちがいい。沿線に住む人たちに力をもらっている」と話す。県内の温泉地をモデルにしたアニメ「花咲くいろは」に登場する駅のモデルになった西岸駅が近くにあり、ファンらも絶えず訪れている。
 二十三日はのと鉄道の運転手やアテンダントら社員六人も参加し、田中さんの畑で菜の花の種をまいた。田中さんは「みんなが来てくれてうれしい。これが元気の秘訣(ひけつ)や」と笑顔。五年前に他界した国鉄職員だった夫紀雄さんを思い浮かべて言う。「主人が電車にお世話になった。今度は私が鉄道会社に恩返ししたい」

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