ヤーコン おやつに変身 犬と食べられるクッキー 野々市「1・2・3Labo」開発
2020年11月24日 05時00分 (11月24日 05時02分更新)
野々市市などで農産物の六次産業化に取り組む市民団体「1・2・3Labo(ヒフミラボ)」は、市特産の野菜ヤーコンを使い、犬も一緒に食べることができるクッキーを作った。発案者はメンバーで自営業の了津(りょうつ)裕子さん(41)=同市清金。了津さんは「犬だから限られた餌を与えるのではなく、家族として同じ食事を楽しみたかった」と開発した思いを語る。
商品名は「ぼくときみのおやつ」(税込み六百円)。約十センチの長細い固焼きクッキーで、ヤーコンの控えめな甘さが特長。ヤーコンはピューレ状にして米粉や大豆粉、米ぬか、バナナと混ぜて焼いた。犬にとって摂取が好ましくないとされる塩や砂糖、小麦、卵は入っていない。
自宅で雑種犬を飼っている了津さんは、人間が食べられない市販のドッグフードを、愛犬に与えることに疑問を感じ、野菜や果物を食べさせていた。
子どもや愛犬とだんらんの時間を過ごす中で、「一緒に食べられるおいしいおやつがあれば」と考えた。今年七月には、ヤーコンやきな粉を使ったクッキー(人間用)を作り、ラボで販売した。料理研究家の菊地代緒恵(よしえ)さんらメンバーの協力を得て、犬も一緒に食べられるクッキーのレシピを十月に考案した。
四十五グラム入りで、生後六カ月から与えることができる。了津さんは「愛犬と一緒においしさを分かち合ってほしい」と話す。 (都沙羅)
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