参勤うぉーく成功 ワケは?  金沢大教職大学院・鈴木准教授が研究  協力者にインタビュー 奔走

2020年11月24日 05時00分 (11月24日 05時02分更新)
鈴木瞬准教授(右)のインタビューに答える坪内沙織さん=加賀市の加賀聖城高で

鈴木瞬准教授(右)のインタビューに答える坪内沙織さん=加賀市の加賀聖城高で

  • 鈴木瞬准教授(右)のインタビューに答える坪内沙織さん=加賀市の加賀聖城高で

 昨夏行われたイベント「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく」(北陸中日新聞後援)を題材に、金沢大教職大学院の鈴木瞬准教授(35)が、学校と地域の連携やリーダーシップに関する研究に取り組んでいる。関係者がどんな働きをし、地域を超えた盛り上がりを生んだのか。大成功の理由に迫ろうと、インタビューを重ねている。 (小室亜希子)
 イベントは加賀市内の高校生や一般公募した参加者が昨年七月二十九日に東京・日本橋を出発し、たすきをつなぎながら大聖寺藩の参勤交代ルートを歩いた。総距離五百四十キロを十四日間かけ、八月十一日に加賀市の加賀聖城高校(夜間定時制)にゴール。沿道各地の住民ら延べ千人が歩き、地域を元気づけた。
 鈴木さんは昨年七月、本紙記事を読んで、同校生徒の「参勤交代ルートを歩いてみたい」という、ひと言がきっかけで計画が始まったことを知った。その後もゴールまで記事を追い続け、「定時制高校が先頭に立つことはなかなかない。学校と地域の連携のあり方を描き出す上で面白い」と研究テーマに選んだ。
 実行委メンバーの坪内沙織さん(39)は十月中旬にインタビューを受けた。坪内さんは、引っ込み思案だった生徒たちが練習歩行や人前で話す経験を通じて、声の大きさや表情が変わっていくのを見て、応援する気持ちが固まったという。「みんながそれぞれの場で輝いていた。(イベントは)地域にとって一つの宝になった」と振り返った。
 教員や県外の協力者にも話を聞いた鈴木さんは、「定時制高校の生徒が発案した」というストーリーが広く共有されたことに加え、各地の関係者が緩やかにつながっていたことも、一人一人の自主的な行動を生み、成功につながったとみる。「さまざまな能力や経験のある人が集まり、力を発揮した。学校と地域の連携に大切なことが見えてくるのではないか」と話す。

関連キーワード

PR情報